暦が変わった途端に春めいた暖かな気候。午後から雨になるようだが、午前中の式典はどうにか保ちそう。今日は卒業式、1年部の我々は駐車場係なので悪天になるのは勘弁してほしいところだ。朝はジャコと葱入り卵焼き、味噌汁残り。A子に買い物を任せると、自分が食べないものだから納豆を買って来ず、切らしたままになってしまう。卵焼きは上手に焼けたが、子供たちに残しておいてやるため俺は両端の二切れだけ、後は「ごはんですよ」で茶碗二杯。

年々卒業式は「泣かせよう」「泣いてやろう」という演出が高まっているのではないか。答辞の代表生徒の、延々続く高校時代の振り返り、卒業生退場時のクラス揃っての「ありがとうございました!」等のパフォーマンス、まあいい卒業式だとは思うが、どこかに白けた気持ちが残ってしまうのはひねくれ者の性なのだろう。そんな俺も、H本を筆頭に部員4名が挨拶に来て、記念品(図書券とメッセージカードだけど)を渡す時にはそれなりに気持ちを盛り上げて送り出してやりたくなる。

駐車場の仕事も無事やり終え、まだまだ名残を惜しむ卒業生と教員たちとでごった返している職員室を一足先に抜け、年休を取ってYと和子のピアノ送迎。祈もどうしても行きたいと駄々をこねて、連れて行く羽目に。まあ車に乗せて眠らせ、起きたらテレビを見せているだけで文句も言わないので良いか。車中で待っている間に雨は本降りになる。大人しくテレビを見ていた祈、「にほんごであそぼ」の時だけ何故か「消して!」と大ぐずり。何だよ、小錦が怖いのかな。

家に帰り、夕食はA子の用意したピザ。ワインを1/2本。仕事で引け目を感じても、なかなか充実感が得られなくても、家庭の団欒があればそれで充分幸せだ。Yが今読んでいる「もしかしたら名探偵」をはじめとするシリーズもの(ちょっとゾロリと味わいが似ている)から、暗号の書き方を真似て俺に手紙をくれた。絵の頭文字がそのまま言葉になっているらしい。たとえば「茹で卵・苺・羊羹・林檎」で「ゆ・い・よ・り」だって。そのまま書くよりずっと大変だと思うが、手間をかけて凝った手紙を書きたいのだろう。