朝は相変わらず慌ただしい。休みの日が待ち遠しい一番の理由は、仕事が嫌だとか面倒だとか言うよりも、ただただ朝ゆっくり過ごせることを願っているんだなあと実感する。今朝もYに続いて和子・祈も自分から起き出す。寝室のドアを音もなく開けて、「…あれ、祈(和子)!」と驚いてもらうのが嬉しいらしい。今朝は祈が先手を打ったため和子のインパクトは半減し、そのせいか機嫌が悪い。どうでもいいが起きたのならテキパキ着替えに移ってくれ。朝食は雑煮。

仕事を午前で切り上げピアノ送迎の日。今日はYと和子の順番を入れ替え、かつ俺がYだけを先に連れて行き、終わり次第街中のコンサートに連れていく予定。地元出身のピアニストNさんの、テノール歌手C氏とのコラボレーション。A子に誘われて行くことにした。学校で待ち合わせると、Yがまた「Aちゃん一緒に乗せてっていい?」と聞く。だから金曜はそのままレッスンだからダメだと何度も言っているだろう。友達のAちゃんから頼まれての言動なのだろうが、どうして自分で断れないのか全く歯がゆい。

久々に一人を連れていくだけなので、レッスン室のソファでぐっすり寝ることができた。17時近くなってA子が和子(と祈も!)を連れてやって来、俺と交替。A子はレッスン中祈の相手をしなければならないので大変だ。俺たちはコンビニで軽食を買い込み、そのまま市中心部へ。会場近くの駐車場があまりにも空いていたので今日の客入りが心配になるが、開場20分も前に着いたのではまだ集まっていないのも当然か。続々と聴取は詰めかけ、開演予定時を越えても動きは治まらない。最終的には9割以上の入りとなった。

コンサート、演奏自体は素晴らしく改めて彼女のファンになったが、「ナビゲーター」と称する俳優Kがハイテンションの喋りでやや耳触り。「名曲探偵」では楽しませてもらったが、今回はぎこちなく曲目紹介を(それも演者に振って)紹介するのみで、あまり腕の立つ進行ぶりとは言えなかった。今年はドビュッシー生誕150年とのことで氏の曲が多かったが、ショパンの幻想即興曲やフニクリフニクラ、オーソレミヨなど有名どころも楽しく披露してくれ、幅広く楽しめる構成にはなっていた。

ただYは行き帰りの車中でも眠っておらず、途中からかなり眠くなってしまった様子。会場に入った頃は嬉しそうに動き回っていたのが、次第にだらんとしてきて時計を気にするようになった。向かう途中でサンドイッチを食わせておいて良かった。本当はどこかレストランで夕食をとりたかったが、終わって車に乗り込んだYはたちまち熟睡、そのまま直帰することに。家に着いたらまだ下二人は起きていて結構な騒ぎだったが、Yは着替えさせている間もびくともせず眠っている。コンサート中はよっぽど堪えていたのだろうが、楽しめていたのか気になる。