珍しく三人そろって6時過ぎに起きてきた。手をつないで一列になって「おはよう!」と得意そう。えらいな~と褒めてやるが、その実まだまだ朝の諸準備の途中で、祈の相手がしんどいなと思ってしまう。和子は案の定せっかく起きてもその辺に寝そべって、なかなか着替えようとしない。早起きしたらしたで手のかかる奴らだ。朝食はソーセージとキャベツのカレー炒め、納豆、最近子供たちにマイブームの梅干し。A子が梅干しお握りをたくさん作って俺の昼食分も用意してくれる。

2年主任が俺の6年前の修学旅行資料を引っ張り出してきて、「昔は働いていたんだね」とのたまう。確かにあの頃はほぼ一人で修学旅行準備をしていて、仕事も丁寧だったと自負しているが、しかし傍目にも今の俺は楽しているように見えるのかな。「ものぐさな奴」という評価が、教員になって以来、いや就職して以来、いやいや子供のころを含めて俺の人生の中で、自分に下されたことはこれまでなかったはずなのだが。家のこと中心に動いていると見透かされてしまってるのか。

家に帰るとA子のため息で迎えられる。どうでもいいがにっこり笑って「お帰り、お疲れ様」くらい言ってくれても罰はあたらんだろうに。聞くとYが友達に押し切られて家に遊びに招き、かつ「これちょうだい」と押し切られるように消しゴムを与えてしまい、A子に新しく同じものを買ってくれと訴えたので却下したらずっと泣いていたと。どうも友達に気を遣いすぎて否定的な言動ができないようだ。英会話教室の迎えを買って出て、帰りの道中「嫌なことは嫌と言えなけりゃ、本当の友達にはなれんぞ」と諭す。利口な子なので分かってくれたと思うが。

夕食はラーメン。俺が上の具(豚コマとモヤシの醤油炒め)を作っておき迎えに行っている間、A子が麺を茹でる。昼がお握りだけだったので腹が減って、子供たちの残す分をあてにしていたのだが、三人ともきれいに食べきって、俺の作った上の具だけちょっとずつ残している。そのうえ昼の余りのお握りが大人気で、三人で奪い合うようにして食べている。くそー、何故かA子の作ったものは受けがいいな。もうエアコンは必要ないなと思ってつけずに寝るが、夜中に暑くて目覚めてしまう。