ついに来た、GWど真ん中のラ○○○アに続く恐怖のファミリーイベント、お盆のTDL突入だ。A子は昨夜も遅くまで起きてアトラクションに並ぶ順路やパレード鑑賞一の確認など対策を練っていた。単なる遊園地体験とは思えない、一大プロジェクトのような物々しさだ。弟一家の子供たちは初ディズニーランドということでとても楽しみにしており、うちの子供たちも去年の夜行バスでの体験以来二度目だ。もちろん祈は初。十二分に楽しませてやりたいという気持ちは分かるが、それにしても混雑ぶりを思うと正直げんなりする。とにかく開門前からできるだけ前の列に並んで、ファストパスとかいう奴を幾つかゲットしなければならないらしい。ホテルの朝食会場に、バイキング開始の6時15分(これも混雑緩和のため通常より15分早めているそうだ)丁度に入れるよう子供たちを叱咤して着替えさせ、階上に降りて行くと…。!既に食事会場前には長蛇の列ができているではないか。恐るべしディズニーランド、いや、恐るべしディズニーランドに賭ける親たちの執念。

シャトルバスも一番最初の6時45分発に乗りたかったのだが、食事を終えさせるのに時間がかかり2本あとの7時5分発。7時半に入場ゲート前に着いた時には、全国各地から聖地を訪れた信者たちで入場口前広場が埋め尽くされている。既にシートを敷いて寝転がっている親子もいて、一体いつから陣取っていたのかと聞きたくなる。8時オープンの予定が5分早まって7時55分になり、さあ開場という直前に放送で「本日は……ファストパス発行は中止させていただきます」の連絡あり。落胆するA子、しかしすぐに気持ちを切り替え、最初のターゲットに皆で走ろうと結束を新たにする。後で分かったが、一部のファストパス発行が中止になっただけのようだったが、しかし役割分担して並び一緒にアトラクションに乗れなくなるより、皆で同じものに並べたので却って良かった。

開場!列はゆっくりゆっくり前に進んでいくが、ゲートをくぐり終えた観客は一斉にファストパス発券場へ、あるいは人気アトラクションへ並ぶため、走り出していく。堀井憲一郎が「市民マラソンのよう、いやむしろ革命が起きたかのよう」と表現していたが、うまいことを言うなあと感心しつつも、俺たちも子供の手を引き、乳母車を押して、走る。第一の行き先は「絶対に体験させたい」とA子が意気込んでいた「プーさんのハニー何とか」だ。幸い30分待ち程度で体験できた。その後、スモールワールド(10分)、ホーンテッドマンション(50分)と、平日程度の待ち時間で乗ることができ、恐れていた「炎天下何時間も並ばされる」という事態にはならなかった。休日の中では平均的あるいはやや下回った混雑具合だろうか。これは嬉しい予想外だった。天気はあつらえたような晴天だが、日差しは強くなく待つ間も苦にならない。本当に恵まれた環境の中で楽しめたのが幸いだ。

予約してある昼食会場「ダイヤモンド・ホースシュー」へ。昼の部が取れず10時半からの入場だったが、いくつかアトラクションを体験して丁度いい休憩タイムとなった。喉が渇いて、フリードリンクを4杯もお代りしてしまった。ノンアルコールが徹底されているのに、これだけの大人が従順に参加しているのも不思議な感じ。やっぱり聖地における信者ならではの行動か。食事はまあまあだったが、ショウはやたら騒がしく気ぜわしい感じがした。子供たちはそれなりに楽しんでいたが。食事を終え、Yと弟一家とともにスペースマウンテンの列へ。ここはさすがに1時間近く待たされた。和子は身長制限(1m2冑要とのことだが、奴はまだギリギリ1mないのだ)に引っ掛かりA子と待機。この暗闇のジェットコースターで幾分気分が悪くなり、俺と弟は荷物番をして、次の「ピーターパンの空飛ぶ何とか」はママさん達と子供たちで並ぶ(40分)。昼を過ぎて、だいぶ混んできたようだ。

普通の遊園地は、夕方近くなって閑散としてくるものだが、この場所は夜のパレードという大イベントがあるため一向に人が引かないどころか、次第に混雑が増してくるのが空恐ろしい。その後のアトラクション体験は、A子と三人で「ダンボ」(こんな単純などこにでもあるようなアトラクションが結構人気で40分待ち)、ジャングルクルーズ(20分)、何組かに分かれてゴーカート(20分)、午後のパレード見物、中央広場のダンスと水しぶきのイベント見物、俺と弟が寝てしまった和子・祈の子守りを兼ねて荷物番をしている間に、弟母子とYとで「カリブの海賊」(30分)。18時半になって大通り前を確保、A子に命じられるままに場所取り役を務める。既に大勢の親子(というより俺のようにアトラクションに疲れたお父さんたちが主力となって)、20時から始まるエレクトリカルパレードのため良い場所を確保して陣取っている。ボーっと座っているだけなら楽だろうと、弟と二人喜んで役を買って出たものの、次第に周囲にも人が集まり、自分たちの陣地に対する圧力が高まってきてじわじわと侵食されそうになる。

母子たちはミッキーの部屋とかいうアトラクション、これもかなり人気なようで1時間程度待ってたっぷり教祖様とのふれあいを楽しんだ様子。場所待ちの我々が「もう始まっちゃう」と冷や冷やしているうちに、ハンバーガーなど軽食をどっさり買い込んで、パレード開始ギリギリ直前に戻ってきた。始まったパレードはさすが目玉となるだけあって華やかで幻想的。子供たち皆、食い入るように見つめ懸命に手を振っている。これだけ楽しんでくれるのなら、覚悟してつきあった甲斐があるというものだ。くたびれ果て、大混雑のシャトルバスに乗ってホテルへ戻る。眠くてぐずる祈にきつい言葉で叱ったら、すぐさまA子に「まだ2歳児にそんな理詰めで怒らなくても…」と諭され、これまでの我慢からつい「頼むから道徳的に説教しないでくれ」と反撃して、本格的に腹を立てられる。結局A子はその後朝まで一切口をきいてくれなくなった。でもまあ大きな何かをやり遂げたという達成感はあるよ。

…そう言えば今日は俺の誕生日でした。部屋に戻った後、弟一家から手製のキーホルダー(三娘達の赤ちゃん時と今の顔写真が両面についている)をもらい、歌を歌ってくれた。いろいろな意味で特別な日だったなあ。