期待と共に起床するが、明け方の空はどんより曇っている。こりゃ今日の日食は拝めないなと思っていたが、7時に近づく頃から次第に晴れ始め、くっきりと食の形が視認できるようになった。Yはもちろん普段ねぼすけの和子も起き出し、階下のじいじばあばも一緒に玄関先の駐車場に出て東の空を見つめる。A子が苦労して手に入れた観測用グラスが大活躍、周囲の景色も次第に夕暮れのようなトワイライトに染まっていって不思議な感覚に包まれる。そして7時31分ごろ、完全な金環食が確認できた。木漏れ日まで食の形を表しているなんて初めて知った。この年になっても人生初物はいろいろあるものだ。

それにしても今回はA子のイベント力をまざまざと見せつけられた感じだ。面倒くさがり屋の俺だけだったら、出勤途中にちょいと空を仰いで「ああ見れた見れた」で終わってしまっただろうが、きちんと通学班にも個別登校を連絡し、観測グラスを用意し、前日のテレビ特集で観測のポイントをおさらいしていたA子のお陰で、この何十年(何百年?)に一度の天体ショーを、しっかりと堪能できた。何より子供たちにもきちんと見せてあげられたのが良かったと思う。まだ詳しくは分からないだろうが、大きくなっても一家で空を仰いだ記憶は残ってくれるのではないかな。

朝食は納豆・豆腐とわかめの味噌汁・竹輪と人参さやえんどうの煮もの。昼は緑のたぬき。夜は野菜どっさりのちゃんぽん麺(具は人参・キャベツ・ピーマン・シメジ・モヤシ・さやえんどう・豚バラ・カマボコ)。今朝は学校で観測しようと思ったか、いつもより早い時間に登校している生徒が多い。授業の合間にテスト問題作成。部活は自主練にしてあるが、それなりに参加して取り組んでいるようだ。明日から定期テスト。

家に帰って夕食準備、片付け、風呂と歯磨き介助、テレビ付き合い。日常の部は俺がけっこう支えていることを不満に思うこともあるが、しかし今朝のようにA子の活躍を目の当たりにすると、適材適所という考えに落ち着く。彼女も日常に手を抜いているというわけではなく常に一生懸命なのだが、ちょっと平均的な家事一般には要領が悪いようだ。夜の子供たちお楽しみテレビは、今晩もシンケンジャー最終回。一体何回見れば気が済むのか。