Yの誕生日。思えばこの日記もYの誕生とともに書き始め丸7年となった。宮部みゆきの時代小説の中に「7歳までは神様の子」というセリフがあって、まだ体の小さい数え7歳まではいつ神様に呼び戻されても(亡くなっても)仕方がない、というまだ乳幼児死亡率の高かった時代の言葉だろうが、それが妙に頭に残っていた。Yは晴れて7つの壁を乗り越え、本式に俺たちの子になってくれたのだとしたら、二重にめでたいことだ。A子例によって早朝から「誕生日おめでとう」の飾り付けに精を出す。出勤間際に起きてきたYと「おめでとう」の言葉を交わすことができた。

今日から部活再開、しかもH高との合同練習を俺が見る形なので遅刻は許されない。そう思って早めに家を出、すき家で牛丼の朝食を済ませプールに出向くと、うちの部員を中心にまだ数名しか更衣室に来ていない。いつも俺が「遅刻するな」とガミガミ言っているのでうちの側は多少は早く来ているようだが、H高部員たちは開始直前になって駈けこんでくる。普段の運営方針の違いなのだろうから強い注意はできないが、うちの部員たちが楽な方に流れて時間にルーズになってしまったら嫌だなあとは思う。しかし泳ぎ始めると、テスト・入試と練習に間の開いた我がチームは散々なタイム、特に部長のH本がひどすぎる。去年に比べフォームのゆがみも大きくなっており、本格的に改善に乗り出さねば。

帰宅して、これから夕方まで和子と祈の相手。今日は子供会のお別れ遠足で、A子とYはバスに乗って隣県の遊園地まで行っているのだ。あいにくの雨だったが、その後のA子からのメールに寄れば現地ではあがって楽しめたらしい。さてこちらは、まず二人を乗せてレンタルビデオ~ケーキ屋~スーパーと廻って買い物を済ませる。ビデオ屋では再々度めのバーバパパを借りたいという和子に対し、「同じものばかり見ないで、今度はこれを借りてみよう」と「ムーミン」にする。以前A子が借りようとしてYと和子に反対されたというが、俺も昔を懐かしんで見てみたい。ところがこれは最近になってリメイクされたテレビ東京バージョンの奴で、俺たちが子供のころ見ていた'70年代版ではなく絵やキャラクター設定が微妙に違っていた(特にスノーク)。

ケーキ屋ではいつものキャラクターの絵を乗せたケーキを注文してあり、出来上がりを受け取る。今回Yのリクエストは「フランダース」のアロワ。A子が店頭で注文するとき「あの、昔のアニメで『フランダースの犬』に出ていた女の子なんですが…」と、ネットで検索したイラストまで持って説明しようとしたのに「ああ、アロワですね」と素早く理解してくれたという。思ったよりメジャーな存在で注文も多いようだ。スーパーでの買い物は、最近はカートに乗るのは決まって祈で和子とYは歩いてついて廻るのが常だったが、祈が車中で寝てしまったため今日は久々に和子が乗る。「4歳まで」の規定があり、あとわずか数日で乗れなくなってしまうからね。

昼食は残りご飯を温め直して卵とふりかけをかけただけの簡素なご飯。ところがこれを二人とも 「本当に美味しいね」とお替りし、あらかた食べ尽くしてしまう。和子など三杯もお替りした。何が気に入られるか分からん。祈は和子の遊びをわざと邪魔して嫌われるので、俺が間に入ってやらないと遊べない。車中の昼寝が30分弱と短かったのでもう一度寝るかなと、テレビを見せている間に寝かしつけようとしたのだが、プリキュアの踊りを見て興奮し、俺に一緒に踊らせて喜ぶほど元気になってしまった。「そんなに壊して遊びたいなら」とドミノを並べ、倒して遊ばせる。しかしこれもちょっと並べただけで倒してしまい、しかもチョンとつついてだんだんに倒れていくのを楽しむのでなく、腕全体で列をなぎ倒すようにするので、ドミノ倒しとしての面白さは皆無だ。

苦心して遊ばせている中で、予定より1時間以上遅れて18時手前にYとA子帰着。「あ~待ちかねた」と淀五郎。夕食はレトルトのハンバーグ、手作りのフライドポテト。ポテトが良く売れ、祈などは作っている最中から椅子によじ登ってはつまみ食いし、「危ないよ」と言われて去っていく繰り返し。食後のケーキもよく食べた。美味しい物には正直に反応するものだ。Yはジェットコースターに4回も乗ったと得意そう。本来は身長120cm以下の子は保護者同伴でないといけないのだが、A子は2回付き合って限界だったという。お互いお疲れ様でした。