和子は夜中も時々泣きだして我々をうろたえさせた。ついには赤ん坊の時に使っていた痛み止めの座薬を入れて鎮静化を図ったが、よっぽど夜間救急に連れて行こうかと思った。ただ熱が出ていないのと、痛いと主張している口内に異常が見られないため、一晩は様子を見ることにしたのだ。お陰で朝は寝不足、洗濯物干しをA子に頼むことに。朝食は雑煮にする。俺とYが出かける頃になっても和子は祈と共にぐっすり寝入っている。昨日幼稚園の知らせで年中組はインフル学級閉鎖となったためだ。それにしても痛みはもう大丈夫なのかな?朝一でA子に子ども医院へ連れて行ってもらう予定。

学校では一覧表作成。ただ一人成績伝票を出していない地理のK氏に催促すると「伝票って?」ととぼけた返事。昨日が〆切だと伝えると、むっつり黙ってパソコンに向かう。いつ頃できるか聞くと、「ああすぐだよすぐ!」と煩そうにあしらわれてしまった。頭一つ下げることもできず、自分のミスを指摘されたことが怒りになってしまう。普段は温厚なのに、打たれ弱いところはいかにも教員病か。YのピアノはA子が行くと言い、俺は祈の鼻の傷の経過を診てもらうためいつもの金曜通り2時間前に年休を取って退出。

鼻の傷はきれいに治り、ちょっと赤みが残る程度。週明けにもう一度連れて来いとのこと。最近特に医院通いに時間を取られるが、これも子育ての必須科目と割り切るしかない。スーパーで買い物、夕食は出来合いの鶏ささみフライ、茹でブロッコリー、シシャモと簡単にする。和子は通院結果は、何と「全く異常なし」とのこと。何それ?あれだけ泣きわめいて、何にも原因がないの?聞くと口内に少し腫れがあり、大かた噛んでしまった程度だろうとのこと。いやそれにしてはすさまじい痛がりようだったのに…。肝心の和子に尋ねると、「忘れちゃった」と笑っている。振り回されることよのお…。しかし何ともなくて良かった。