今日も忙しい一日となりそう。朝起きて朝食用意と洗濯、天気はどんよりしているが何とか午前中は保ちそう。町内運動会があり、正直億劫だが近所のあちこちから声をかけられているので顔を出さないわけにはいかないのだ。A子は実家の方での音楽祭の伴奏があり、途中で祈と抜けるため俺たちが帰って来るまでの子守りをお袋に頼むと、「え、(私たちは運動会に)行かなくてもいいの?」と、露骨に嬉しそうな顔をする。去年「近所付き合いも大事だから」と無理やり参加させたが、未だ周囲に溶け込もうとしない姿勢は変わらない。朝食は昨日の豆腐コロッケに納豆・大根と里芋の味噌汁。

運動会は相変わらず町内の古株同士が楽しそうに団欒していて、A子や子供たちは幼稚園・小学校の付き合いがあるからそれなりに声を掛け合っているが、俺は居心地悪く孤立状態。隣のKさんやSさんが声をかけてくれるが、挨拶程度で会話が途切れてしまう。Yの大胆なコミュニケーション力が羨ましい。そのYだが、パン食い競争で物の弾みかパンをさっと咥えられ、そのまま一着でゴールイン。得意そうに1等の賞品(キッチンペーパーだった)をもらってきたが、A子が既に帰っていたと知ってがっかり。それにしても苦手な徒競争で一位になったとは、記念すべき出来事だ。和子も同レースに不承不承ながら出たが、案の定スタートからゴールまで最下位独走だった。

親父の迎えで家に帰り、祈を引き取って、競争で得たパンとソーセージで昼食。午後は近所の公園内レストランで行われるハモニカコンサートに三人を引き連れ向かう。雨がしとしと降り始めている。A子の音楽サークル友から「お客さんが少なそうだから良かったら来て」と頼まれていたらしい。しかしメールにあった時刻ぴったりに着いたのにその後のろのろメンバーが集まって来てセッティングを始める様子。「これだからアマチュアは…」と不満を感じたが、チラシを確認するとそもそも開始が30分後だった。三人とも待つのに飽きてしまって、そこらじゅうをうろつくわコップをひっくり返すわで席につかせているのに苦労する。

音楽が始まっても、古い文部省唱歌的選曲でY達には相当退屈だったようす。途中「これは小さなお子さんがいたらやろうと思っていました」とマルモの歌をCDカラオケに合わせて演奏し始めたので、ステージ横に上二人を出させて躍らせる。廻りの客には大喜びで拍手を受けていたが、肝心の演奏が準備不足だったようで何度も曲を止め最初からやり直すので、Y達のテンションも冷めてしまった様子。それにしても初め恥ずかしがっていたYに対し和子が乗り気だったのに意外な気持ち。人見知りなくせに割と舞台度胸はあるのだね。祈は待っている間も演奏中もお冷をひっきりなしに欲しがって、演奏後のティータイムにも上二人のジュースを奪うように飲んで、帰るときにはオムツがあふれていた。替えを持ってきたからよかったが、それにしてもこう寒いのによく水気を欲しがるものだ。

DVDのレンタルショップ、スーパーと廻って帰宅。既にA子は戻っており、すぐにYのピアノレッスンに入る。俺はそのまま夕食準備、シーフードのトマトスパゲティを作る。レッスンを終えて食事、デザートの戴き物メロンを切り分けて、洗い物と明日の米とぎを済ませ、「お風呂イヤ」という和子を除いて二人を風呂に入れる。歯磨きまで手伝い、やっと解放されたと思って客間に引っ込むとすぐにA子が来て「紙芝居二つやってって言われるので、一つ引き受けて」と頼まれる。「おじいさんとおばけ」の方を読んでやる(これ落語の「化け物使い」そのままの話じゃないか)。その後も祈がなかなか寝ず何度も客間に来て相手をさせられる。俺はもう限界だ、寝かせてくれ!