朝起きて、エアコンを効かせた客間よりリビングの方が涼しいことに気付く。今年は秋の到来が早いね。去年の今頃は集団熱中症で大騒ぎしていたのに…。今後エアコンなしで過ごせるのなら、大きな節電になるだろう。朝は大根と油揚げの味噌汁、納豆、シラス、冷や奴の残り。昼は学校で緑のたぬきと購買の牛乳。夜はA子レッスンの間に焼きうどんを作る。具は豚肉・ピーマン・人参・キャベツ。珍しく唯がよそった分を完食、和子も殆ど食べきってくれた。

最近の娘たちについて。祈はずいぶんコミュニケーション能力を発達させている。昨夜A子が部屋を離れている隙に、俺が強引に歯磨きをしたことを、後になってしきりにA子に訴えている。「パーパ、ん、ん」と口を開けて歯を指さす。A子は「まーパパに磨いてもらって良かったねえ」と喜んでいるので今一伝わっていないようだが、実は俺が指で口をこじ開けて、顔を押さえつけて歯磨きした非道ぶりを告発しているのだ。でも最近の祈はふざけて歯を食いしばって歯磨きさせないので、このくらいの荒療治は仕方ないよ。

和子は生まれてからずっと「可愛い、可愛い」と言われ続けているので(それはYも祈も同じなのだが)、すっかり可愛く振る舞うのが自分の務めだと思い込んでいる節がある。言葉遣いのイントネーションがやけに甘ったるいし、写真に映る時も滑稽なほど品を作る。これは意識してのことか分からないが、風呂から上げて体をバスタオルで拭いてやる時に、拭かれている間中「あわわわわ」と声を出し続けている。いやまあ実際そのしぐさが可愛いのだが、そう思われたくて意図的にやっているとしたら大したセンスだと思う。

Yはしっかりしている分打たれ弱いというか、注意されることを嫌がる傾向が強い。A子が「スーホの白い馬」と言う絵本を読んで泣けちゃったという話を聞いて、「Yはなんだか笑えちゃったよ」と言い、俺が「そりゃあ…」と声を上げたそのトーンから批判的な響きを感じて、慌てて「そんなことないよね~、Yも本当は悲しかったよ」と大急ぎで言い直す。実際に何か注意めいた言葉をかけられると、その言葉が終わらぬうちに被せるように「そうだよね~Yもそう思っていたよ」とすぐさま肯定して見せるのは、何だか注意されたダメージをことさら軽く受け流そうと努力しているかのようだ。