祈が早く目覚めてぐずっている。大人しく寝ていてくれれば双方幸せなのに…と思うのは大人の勝手か。階下に預けたいが、先日具合悪くして寝込んでいたお袋にはまだちょっと遠慮してしまう。結局A子と交代で面倒を見ながら朝の諸準備。朝食はシチューの残りと焼きジャケ・カブの味噌汁。Yもピアノ練習に遅れたためか泣きべそで準備が進まず、起きてきた和子もぐずって床に転がるので、もうほとほと困り果てて「お願いだからパパとママを助けてくれ」とマジにお願いしてしまった。結局今朝もギリギリで慌ただしく出発。

とは言えギリギリなのはYの集合時間であって、俺はそれまでより余裕を持って出勤できるようになった。だからYを降ろした後は心底ホッとする。授業もどうやらテスト範囲をやり終える目途がついた。なかなか問題を作るまとまった時間がとれず、先送りになっているのが困りものだ。明日は勤務日だが、生徒は午前3時間で放課になり後はPTA総会なので、多少は時間がとれるかも。今日は金曜、例によって5限授業を終えて年休を取り、Yのピアノレッスン送迎。

川向うのI市へ向かう運転の最中が、最も眠くなる時間帯だ。Yは枕を持ち込んで出発からほどなくして眠りこんでいる。俺は毎週、自分で頬をひっぱたいたりミントガムを噛んだりして、運転への集中を何とか保っているが、レッスン室についてYを先生に託した後は毎回ソファで崩れるように寝入ってしまう。だからレッスンに付き合っていると言っても、Yが今どんな練習をしているのか、ピアノの腕がどの程度上達したのか、まるで分からない。今日はA子が先に買い物を済ませてあるというので直帰、橋のラッシュを避けて堤防沿いの道を選んだのが正解だった。

夕食はインスタントの具を混ぜた散らし寿司と刺身。Yも和子もマグロの刺身が大好きで、争うように切り身を箸でつまんでは口へ運んでいる。これだけ食べ物で競争心を発揮するものが他にあるだろうか。お菓子だって今では落ち着いたもので、Yなど「甘過ぎていらない」などと言うようになっているほど。結局マグロは殆ど俺たちの口には入らず、イカの刺身をA子と分け合う。GW以来久しぶりに晩酌、と言っても焼酎の麦茶割を一杯だけ。食後、親子で「ダーウィンが来た」のナマケモノの回を視聴。大いに興味をそそられる生態だった。一言で言うと、道家思想の体現者だね。