午前中は部活。H高部員も三分の一ほどはスイミングの方に行っているらしく、昨日ほどの大所帯ではない。それにしてもI先生は熱心だ。休むことなく生徒に声をかけ、気合いを送り続けている。一流選手を集めてくるというだけでなく、一人一人に丁寧な指導をしているからこそ、氏の率いる部活は活性化していくのだろう。…今の俺にはちょっと真似できないが。

家に帰り、実家レッスンのA子に替わって子供の世話。義父が肺炎で入院したとのことで、その見舞いもあるため午後いっぱいはかかるという。唯も和子ももう自分たちで遊べるし、手がかかるのは祈だけだ。ただこの祈が、泣き出すとなかなか止まらないのが困りものだが。カルタ遊びをしたり一緒にプリキュアを見たりしたほかは、上二人は親父と対決ごっこのような遊びをして楽しんでいる。こちらも手が空いて助かるよ。

唯はちびまる子カルタのことわざをあらかた覚えてしまったようだ。「し」は?などと聞くと、「しっぱいは成功のもと」とすぐに答える。悔しくて俺も覚えようと努力している途中だが、もう呆れるほど全然覚えられない。さっき読んで覚えたはずのカードを、もう忘れている。何だか痴呆が始まっているんじゃないかと心配になるほどだ。人にものを教える仕事をしていて、この頭ではまずいなあ。

夕食はひき肉とアスパラのトマトスパゲティを作る。しかし手の込んだ料理はだいたい子供たちの受けが悪い。二人とも殆ど残して、祈用の小さいコッペパンなどを食べている。隣からたくさんもらった夏ミカンを剥いてデザートにする。さすがに酸っぱいが、和子と祈は喜んでよく食べる。義父の様子はそれほど心配ないようだが、病院で見るといつもより老けて感じたそうだ。