昨夜、A子のリクエストに応じて過去にデジカメで撮った膨大な写真データをチェック、唯の満1歳から各年の誕生日のスナップ写真を選びだした。今日の誕生会で写真を飾るという。イベント事にマメなA子らしいが、それも俺がきちんと写真データを整理しているからだぞ。って恩着せがましいか。だいいち写真にしろビデオ撮影にしろ、撮る方は俺はまるで無精でA子に任せきりなのが現状だから、偉そうなことは言えない。ともあれ、朝嬉しそうに起きてきた唯に声をかける。「誕生日おめでとう!」

朝食は汁そば、茹で野菜や葱とジャコ入り出汁巻き卵を乗せる。唯はぺろりと完食して物足りなそう。もっとたくさん茹でればよかった。最近の唯はよく食べる。小学校入学に向けもっと体力もつけねばならないので、食欲旺盛なのは頼もしい限りだ。仕事を定時に終え、買い物をして帰る。夕食はレトルトのハンバーグとパン、野菜サラダ。1か月ぶり位にワインを飲む。なんてことはない普通のワインだが、しみじみ旨いなあと思う。瓶半分の約束だったが、あっという間に空にしてしまう。

A子は渋い顔をするが、これからは普段は飲まないようにするので、たまに許される日には好きなだけ飲ませてほしい。俺としてもこないだの痛風で節制の必要は身にしみて感じているのだ。今年のケーキは唯の希望でアイスケーキ。これまではキャラクターの顔を表面に描いてもらうデコレーションケーキがお気に入りだったが、これも成長の表れだね。アイスのケーキは俺も美味しくいただける。ついていたドライアイスをコップの水に入れて煙がもくもく出るのを楽しむ。その水を飲むと炭酸の味がするのは当たり前なのだが、やってみると新鮮な驚きだ。

しかしワインを1本空けると酔っ払って何もできなくなる。A子は子供たちを風呂に入れ、俺が風呂で寝入ってしまったのを何度も起こしてくれ、おまけに客間に布団も敷いてくれた。普段は俺が家事をめい一杯受け持って大きな顔をしているが、こう甲斐甲斐しく世話を焼いてもらうと面目なくて、もう少し謙虚に振る舞わねばと反省してしまう。いずれにしても、彼女の手のひらで踊らされているのかもしれないね。