朝起きて、予約してあった床屋へ。昨日の電話で今日からの営業と聞いており、朝一の予約なので俺が新年の口あけ客となると分かったので、向こうも客商売だし縁起良く振る舞おうと、これまでの会話や店内で見かけて2人いると知っていたお子さんへそれぞれお年玉を用意していく。開店と同時に入って渡すと、主人はひどく困惑しながらも最終的には受け取ってくれた。そのまま散髪となり、他の客も来て忙しくなってきたので髭剃りは奥さんが出てきて受け持つ。別に期待していたわけではないが、「わざわざどうもすみません」とか何とか、お年玉に対する何らかのリアクションがあるかなと思ったのだが全くそれには触れず、いつも通り淡々と頬に剃刀を当てていく。主人の散髪に替わっても仕上げまで全くそのことには触れられなかった。

そして会計時、主人から「ありがとうございました、これお釣りです、そして…」と渡されたのが、三人分のお年玉。驚いて断ろうとするが、こういうものは一旦出したら引っ込められないと分かっているから、結局お礼を言って受け取り店を後にする。でもここの主人、俺の娘たちなど見たこともないだろうに。何より俺がお年玉を出さなかったら渡すことなど考えもしなかったろうに。何だか先のお年玉に熨斗をつけて突き返された気分。そんなに受け取りたくなかったかね、余計なことをしてしまった感一杯になる。どうして素直に「ありがとうございます」と受け取ってくれなかったのかな、何かへりくだってしまうような関係になるのを嫌がったのか。あくまでも対等な立場でいたいからか。俺だって僅かな金で施してやったというような態度を取るつもりなど毛頭なかったのだが…。

結局、余計なお世話だったということだ。この床屋は越してきてから7年間ずっと通ってきていたが、今後行く気が失せてしまった。向こうも悪気があったわけじゃなく、むしろ好意なのかもしれないが。気分を変えてF市実家へ母子を迎えに行く。子供たちと二日ぶりの再会だ。義姉母子を新幹線駅まで送り、A子知り合いへのあいさつ回りも済ませて、簡単な昼飯と唯のピアノレッスンを終えて帰宅。もう夕方近くなっている。午後から職場へ顔を出しておこうかと思ったが、結局一日年休となってしまった。

夕食はポテトサラダと鯵の干物、実家でもらった煮豆。子供たちはお握りにしてもらって食べている。これで冬休みも終わり、明日から俺の学校も幼稚園も始業式だ。