祈は医者に診てもらったところ特に異常はないとのことだった。A子は「それにしてはよく泣く」とまだ心配しているが、俺の見たところ食欲もあるし大丈夫そう。何より最近、手をあげてあいさつ(?)することを覚えて、「いのりちゃ~ん」と声をかけてこちらが手をあげると、嬉しそうに自分も手をあげてみせるようになった。その他、唯と和子が集団登園で集合場所から姿が見えなくなってしまうと、A子に抱っこされながら行った先を見つめてぼんやり手を振っていたという。バイバイのつもりだったのかな。

うっかり寝坊してしまって朝は大忙し。豆腐の味噌汁・ブロッコリーのマヨネーズ炒めを作りながら台所で飯を掻きこむ。祈の離乳食も何とか作るが、食べさせるのはA子に任せて出発。家を出るのが10分遅いと、生徒たちの登校数がぐんと多くなってきて、自転車を気にしながらの運転となるので余計に時間がかかる。今日から2年が修学旅行でいないはずなのにこの数なのだから、普段の日だったらもっと混んでいたことだろう。一学年丸々出張なので職員室は閑散としている。通勤に慌てても、ついてしまえば家よりはずっとのんびりできるね。

授業の合間に採点・テスト問題作りを進めて、定時に帰宅。途中A子に頼まれて、プ○葉内の楽器店に寄って唯の楽譜を買って帰る。車の後方ドアの件、普通に開けることができる時もある。寒いからパッキンのゴムが凍りついて開かないというわけでもなく、今のところ理由は不明。ただ、ダメな時は力任せに引っ張っても絶対に開かず、むしろそっと開けようとした時の方が成功率が高いと判明。車も10年以上乗っていると人間に近づいてきて、気まぐれで繊細な扱いを求めるようになってきている。

帰宅し、A子と唯がレッスンの間に夕食準備。今日は鉄火丼、俺たちの分にはめかぶも乗せる。子供たちも、昔は刺身以外のものが載っていると嫌がったが、今ではもみ海苔くらいは文句も言わず食べるようになった。て言うか絶対こっちの方が美味しいよな。時間がかかったが二人とも完食。俺とA子のどちらかが祈を抱っこして食事をとらせているので、和子が空いている方(今日は俺)の膝に座って食べたがり、それを見て唯が「和子ばっかり」とぐずっている。俺なんかの膝の上に座りたいと若い娘が争うなんて、ハーレムでもなかなかあるまい。