最近はすっかりA子より遅く起きるのが定着してしまった。あの超低血圧の、何がダメと言って早起きがダメだったA子が、子供への愛の力で5時前に起きる人間になってしまうのだから、母親は恐るべしだ。弁当作りに専念している彼女の脇で、俺は洗濯と朝食用意。今日は一日雨らしい。台風が近づいているって、もう10月も終わりなのにどういうこと?文永の役も季節が違うから暴風雨は疑わしいって定説だけど、昔はともかく今や季節にかかわらず神風は吹くのか。はっ、ここ一連の天候異常は、つまり温暖化を止めない人類に対する神の審判なのか。話が大仰になってしまった。

授業と補習・進路指導でみっちり過ごす。11月から補習はセンター模試&解説の形式で一コマ2時間になるという。でも世界史はまだ冷戦終了までの範囲を終えていないのでしばらくは講義が続く。俺が2時間喋り続けるのも骨だが、聞いているほうはもっと苦痛だろう。推薦入試の結果が出てきてちらほら離脱者が増え、現在受講者は8名。難関校を受ける者もいるようだが、全員良い結果を出してもらいたいなあ。

親父たちがいないので、できるだけ早く帰ってやらねば。補習を終えて駆けつけると、母子もさっき園から帰ってきたところらしく、ピアノの部屋で楽しく遊んでいる。今日は放課後にママさんのサークル活動があったらしい。サッカー教室があったり行事準備の会合があったり、本当に公立幼稚園のPTA活動は忙しいね。俺も着替えを済ませ、夕食準備に取り掛かる。大人はサバ塩・子供たちはタラ粕漬けの焼き魚、舞茸と豆腐・大根葉の味噌汁。子供たちは結局ふりかけで食べている。

唯・和子を風呂に入れ、ベッドの部屋へ連れていて後はA子に託す。祈が熱があるようで、機嫌が悪く声をあげてなかなか静かにならない。そのくせお粥や擦りおろし柿は相変わらずよく食べたが。最近は祈を遊ばせておくためか客間の蒲団が敷きっぱなしで湿気を吸って重い。寝心地が良くないなあと思いながらも横になると、読もうと思っていた本をいくらも進めないうちに寝入ってしまう。こんなに寝つきがいいのにこのところ起きるのが辛いのはどうしたことか。