朝日記をつけていたら、6時過ぎになって唯が一人で起きてきた。どうやら熱も下がった様子。それでも今日の地元小学校運動会、学区の幼稚園年長組が出場する種目がひとつあるのだが、大事をとって参加をやめておく。唯としては明日の園の芋掘り行事の方がずっと楽しみらしく、今日は無理をしないでおこう。朝食は昨日のロールキャベツとお握りで済ませる。唯はまだあまり食べたくない様子。昨日も午前中に吐いた後はリンゴくらいしか口にしておらず、よく腹が減らないなあと思う。

A子が唯と祈を寝かしつけている間、和子と二人で買い物に出かける。和子がすれ違うお客や店員に「こんにちは!」と元気よく挨拶する姿に驚かされる。この子は家族の外では全く消極的で、自分から話しかけることなどまるでできないと思っていたが。昨日のF市実家での様子といい、唯がダウンして頼れなくなったことで、何かが和子の中で目覚めたのかもしれない。それにしてもいろいろ買いすぎた。A子から頼まれていたのもあるが、冷蔵庫に収まるか心配だ。

買ってきた食品類を何とか階下の冷蔵庫に納めて2階へ上がると、唯がすっかり元気になって飛びついてくる。うどんでも作ろうかというと、嫌だママのサンドイッチがどうしても食べたいと強力に主張する。昨日俺の作った卵サンドを食べて吐いたくせに…と言うか、俺の作ったサンドイッチがまずかったから今日はママのちゃんとした奴を食べたいのだろう。そう思うと何だか無性に腹が立ってしまう。買い置きのパンがないので今度はA子が買いに行くことに。そこまでして欲しがるものを与えなくてもと思うが、俺の料理が嫌だと言っているに等しいのだから、俺が制止する立場にない。

唯は何にも気を使わず正直に言っているのだからしょうがないし、第一気を使われて不満も我慢しているのだったらもっと情けない。それにしてもやり場のない悔しさとみじめさが胸に詰まる。夕食用に買ってきたピザの材料をどっさり使って、俺だけでヤケ食いしようと準備する。結局はA子と分け合ったが、ワインもがぶがぶ飲んで、昼からすっかり出来上がってしまった。その後はもう何だか全部面倒くさくなって、ごろごろテレビを見て過ごす。唯が元気になって、どうやら家族に風邪がうつった様子もないし、喜ばしいことなのにね。