毎日子供たちの様子をできるだけ克明に記録しておこうと日記をつけているにもかかわらず、書き漏れはあるものだ。祈をあやす時に、俺はもう何か月も前から「いのっぷ」と呼んでいる。A子も感化されて時々そう呼んでいるが、唯・和子はマネしない。二人は「いのりにゃん」と呼ぶことが多い。何だそれ?って、俺の呼び方も意味不明は同じか。こんなくだらないことでも、彼女が大きくなってしまったら忘れてしまいそうで、もったいなくて日記に記しておく。いのっぷ、今の俺はお前を抱き上げてキスするのが一番の喜びだよ。
朝はキャベツの味噌汁・納豆・ナスとベーコン炒めを作る。今日は園が給食のため、A子はいつまでも起きてこない。唯が先に起きてあれこれ話しかけてくるが、忙しくて殆どかまってやれないのが辛い。また彼女は何か尋ねても、俺が「とうと今忙しいから後にして」と言うと、健気に「わかった!」と元気に返事して素直に離れていくのが却って後ろめたさを助長させる。それにしても俺は未だに自分のことを「とうと」、A子のことを「かあか」と呼んでしまう。唯も和子もすっかり「パパ・ママ」で定着して、A子もそれに合わせた自称にしてもうだいぶ経つのに。
学校ではいつまでも調査書・推薦書の用意や進路指導で忙しい。願書の書き方が分からない、それどころか入試の要項すらまだ取り寄せていない、などという生徒がいて唖然とさせられる。自分で準備を整えるという心構えが全然できていないのだ。とにかく学年で一番成績の悪い連中がそっくり4年制大学へ向かうという事実。とても就職できない(したくない)、将来何をやりたいか分からないから専門学校も選べない、という最も愚図な連中がこぞってAOで受験し、さっさと内定を取ってしまっている。でも彼らはきちんと出願できただけまだましか。しかしその一方で、ピカピカの優等生で高校時代を過ごしてきた連中が次々と就職試験で落とされ、涙にくれているという事実もある。
午後例によって年休を取り唯のピアノ送迎。帰りにスーパーへ寄って買い物をして帰ったら、A子も日中に済ませていたようで、ワインやジュース類がかぶってしまった。夕食はA子が用意したチーズフォンデュ。それ用のチーズを牛乳で溶かすだけだが、卓上コンロがないので時間が経つとチーズが固まってきてしまうのが難点だ。でもこういう遊び感覚のある食べ方は子供たちに受ける。何より昨日まで毎晩見ていたハイジを思い出して、チーズを絡めたパンが一段と旨く感じられるのだろう。
朝はキャベツの味噌汁・納豆・ナスとベーコン炒めを作る。今日は園が給食のため、A子はいつまでも起きてこない。唯が先に起きてあれこれ話しかけてくるが、忙しくて殆どかまってやれないのが辛い。また彼女は何か尋ねても、俺が「とうと今忙しいから後にして」と言うと、健気に「わかった!」と元気に返事して素直に離れていくのが却って後ろめたさを助長させる。それにしても俺は未だに自分のことを「とうと」、A子のことを「かあか」と呼んでしまう。唯も和子もすっかり「パパ・ママ」で定着して、A子もそれに合わせた自称にしてもうだいぶ経つのに。
学校ではいつまでも調査書・推薦書の用意や進路指導で忙しい。願書の書き方が分からない、それどころか入試の要項すらまだ取り寄せていない、などという生徒がいて唖然とさせられる。自分で準備を整えるという心構えが全然できていないのだ。とにかく学年で一番成績の悪い連中がそっくり4年制大学へ向かうという事実。とても就職できない(したくない)、将来何をやりたいか分からないから専門学校も選べない、という最も愚図な連中がこぞってAOで受験し、さっさと内定を取ってしまっている。でも彼らはきちんと出願できただけまだましか。しかしその一方で、ピカピカの優等生で高校時代を過ごしてきた連中が次々と就職試験で落とされ、涙にくれているという事実もある。
午後例によって年休を取り唯のピアノ送迎。帰りにスーパーへ寄って買い物をして帰ったら、A子も日中に済ませていたようで、ワインやジュース類がかぶってしまった。夕食はA子が用意したチーズフォンデュ。それ用のチーズを牛乳で溶かすだけだが、卓上コンロがないので時間が経つとチーズが固まってきてしまうのが難点だ。でもこういう遊び感覚のある食べ方は子供たちに受ける。何より昨日まで毎晩見ていたハイジを思い出して、チーズを絡めたパンが一段と旨く感じられるのだろう。