今日こそ本当にオフだ。部活も補習もない、最後の夏休みの二日間。ソーセージとタマネギ・レタス・卵炒めで朝食。母子は豪快に遅寝して、起き出したのが8時過ぎ。たぶんベッドの上で目覚めているのだと思うが、着替えに取り掛かるのが相変わらず遅い。幼稚園が始まるとまたやきもきさせられそうだ。A子は祈を連れてF市実家へ行き合唱の伴奏をする予定なので、俺は唯・和子と学校のプールで泳ぐことにする。同じころ別々に車を出して出発。

学校のプールは2~3日おきに俺が逆洗と塩素濃度測定に来ているので綺麗さを保っているが、うちの水泳部を始めどこも使っていないので勿体ない。8月頭くらいまでは他の部活がクールダウンなどで使用していたようだが、去年までのように中でふざけてコースロープを壊したり用具を出しっぱなしにしたりということはなくなった。1学期末の会議で「水質管理はこちらでやるが使用の責任は各部顧問でお願いする」と釘をさしておいたのが効果あったかな。それにしてもこう誰も使わないのでは奇麗に保つ甲斐がない。

唯も和子も浮き輪をつけたままだが喜んで水に入り、ボールを追いかける。川遊びと比べてずっと安全だし、市営プールと比べてうるさいことを言われないのが(言うべき管理者が俺なのだから当然だが)快適だ。1時間ほど遊んで職員室に立ち寄り、相変わらず休日出勤で部活指導している吹奏楽部のUさんから、明日のコンサートチケットを受け取る。子供向けの内容なので唯・和子を連れて行っても大丈夫と思うが、さすがに祈はまずいのでは。しかしA子は最近祈の人見知りが激しくなっているから連れて行きたいと言う。とりあえずチケットは4枚買ったが、さてどうなるか。

コンビニでソフトクリームを買って家に帰り、食べながらプリキュアを一緒に見る。H室さんのお葬式の準備のためか親父方の親戚が立ちより、唯和子に昼食を置いていってくれたと言うので、ありがたくそのお握り類を戴く。川遊びに連れていってくれようとしたようだが、それは急な提案というものだ。けっこう泳いだ割には何故か二人とも眠くならず、A子が帰るまでピアノの部屋で遊んで過ごす。ピアノは最初だけで、後はそっちのけで二人してプリキュアごっこをしている。どちらもキュアサンシャイン役をやりたがって揉めているが、唯はつぼみ(ブロッサム)、和子はえりか(マリン)が性格的にも似合うと思う。

A子が戻り、二人を寝かせると言って寝室に籠る。2時間ほどして「和子がなかなか寝なかった」と大変そうな顔をして出てくるが、その間クーラーのきいた部屋に横たわっていただけだろう。俺はその間に二度目の洗濯物を干し、台所の洗い物を済ませ、夕食のカレーを仕込んでいたというのに。何だか平日に仕事から帰っても何も家のことがはかどっていない理由が分かった気がする。ナスとひき肉のカレーは上出来で、母子ともに良く食べてくれた。俺はワインの残りを空けてしまい、風呂のあとも元気な二人をしり目に一人早々に横になってしまう。寝かせつけに関しては、はっきりA子に頼っていることを認めざるを得ない。