いつも「忙しい、忙しい」と書いている気がするが、今日は本当に、掛け値なしの忙しさだ。唯のピアノコンクール出場のため、A子は俺の出勤より早く3人を連れて実家に出向かねばならない。幸い唯はすんなり起きてくれたが、和子がぐずって大変、とてもラジオ体操どころではなかった。俺が祈と和子のご飯を食べさせている間に、A子は出発前最後の練習。階下から聞こえてくる音は確かに歯切れよく滑らかになってきている。でも唯は自信がないのか「唯、絶対、絶対一番にならないからね」と繰り返し宣言している。勝負事じゃないんだよと伝えたいが、それも奇麗事か。

学校は中学生一日体験の受け入れで大わらわ。そんな中、就職担当のM田先生から「クラスのM、まだ就職個票出ていないよ」と言われ、慌てて本人に電話する。今日にも会社見学が入っているので登校することはできず、結局俺が個票を代筆。電話越しのやり取りなので確認が不徹底で、何度かかけ直していたら突然出なくなって、それでもかけていたら電源を切られてしまった。てめー、このくそ忙しい時に、誰のために大騒ぎしていると思っているんだ。ろくに授業準備もできないまま、体験入学生徒を迎え入れて模擬授業。キリスト教関連の図版を並べて。ヨーロッパ社会のキリスト教との深いつながりを30分話す。

すぐに着替えて部活指導へ。プールにも多くの見学生徒が訪れてきていて、二人だけの練習では格好がつかないなあと思っていたが、陸上部がプールトレーニングをしていてくれて、それなりに活気を呈した形を見せることができた。って水泳部の正しい姿を見てもらったことにはならないが、多くの部がプールを使って練習しているのは事実だから良しとしよう。昼飯を食べる暇もなく午後は就職会議。生徒の希望と求人企業とのすり合わせを行う。朝のドタバタが苦々しく思い出されるが、それでも一応うちのクラスの就職希望者達が、希望内で入社試験を受けられるよう収まってくれたことにホッとする。

買い物をして帰るとA子から電話、出ると唯が「パパー、コンクール金賞だったよ、トロフィー貰ったよ」と弾んだ声で報告してくれた。凄いな、8人出場のA部門(幼稚園児)とはいえトップをとったか。ますますA子の指導熱が上がっていきそうだ。それにしてもM乃先生の指導力には恐れ入る。F市実家でお祝いしてくれるというので、俺は一人余りもので夕食を済ませる。その後A子は実家で3人の入浴を済ませ、チャイルドシートで泣き続ける祈に悩まされながら、21時過ぎにフラフラになって帰ってきた。三人とももうぐっすり寝入っている。唯は何としても「パパにトロフィー見せるんだ」と頑張って起きていたらしいが、祈をなだめるため止まり止まりしながら帰ったので堪え切れなかったらしい。唯おめでとう、明日じっくり褒めてあげるからな。