唯が生まれてから5年と4カ月、この日記を書き始めてからも同じ年月が経っているわけだが、ひょっとしたら今がこれまでで最も子育てのハードな時期かもしれない。いつも「今の時期は大変だが、これを越えたら楽になるはず」という思いに支えられてきたが、一時的に安定したこともあったが基本的には右肩上がりにずっと負担は増している。そして今の、この無秩序・手のつけられなさ・言うことのきかなさ・何より騒々しさはどうしたことか。よく周囲から「女の子三人だから大人しくていいでしょう」等と言われるが、もし男の子がこれより騒がしく聞かん坊であるなら、俺はもう育児ノイローゼになっていただろう。

三連休の中日で部活休み、今日は地元文化会館で「プリキュアオールスター」の映画が上映されるので、唯・和子を連れて見に行くと約束してしまってある。もう二人とも朝から上機嫌、というかむやみにハイテンションで、奇声を発し合ってけたけた笑っている。起きてから何度も「そんなんじゃ映画に連れてかないぞ」と言って諌めるのだが、大人しくなるのはほんの5秒で、すぐまた騒々しくはしゃぎ回る状態に戻ってしまう。それでも朝食(目玉焼きとご飯・味噌汁)はいつもより良く食べた。しっかり腹ごしらえして、うんと楽しんでやろうと準備万端にしているのなら、頼もしいような怖いような…。

映画は朝一の回ということもあってか去年同様ガラガラに空いており、それほどマナーを気にしなくても良いので安心。和子は上映前から「怖いからここ」と俺の膝によじ登ってくる。暑苦しいが仕方ない。しかし映画が始まると和子は退屈するのか膝から降りて座席前を歩きまわったり、またよじ登ったりとせわしない。唯が一心不乱にスクリーンを見つめているのとは対照的だ。内容は前回より個々のプリキュアの変身・攻撃シーンに時間を割くことはせず(そりゃ全員で17人だからなあ)、中心はハートキャッチの二人とフレッシュの4人に絞られている。しかし何というか、「私たちは絶対にあきらめない!」とか「皆と約束したんだから…」とか、教育的クライマックスとでもいうようなシーンが延々と続いて却ってだれてしまう。途中図らずもうつらうつらしてしまった。エンディングのテーマ曲メドレーが、CGのキャラクターが歌い踊る演出で豪華さを出していた。

大満足の二人を連れて帰り、昼飯(パン類)を食べさせた後、今度はA子・祈も伴ってホームセンターへ買い物に出かける。唯の幼稚園では、2学期から使う竹馬を保護者が作らなくてはならないので、その材料となる竹と針金を買うため。そんな幼稚園ってある?あまりにも保護者への負担が大きすぎると感じてしまうのだがなあ。資材売り場で案の定大騒ぎして、カートをぶつけ合って遊ぶ二人についに堪忍袋の緒が切れる。「いい加減にしろ!他のお客さんに迷惑じゃないか!」と怒鳴ってカートをとり上げると、後はもう怒鳴り声の連発。唯は怒られるとすぐにべそをかいて憎まれ口を叩きその場から去っていくのだが、ものの1分もしないうちにケロッとしてまた何か別の遊びを始める。打たれ強い奴だなあと感心するよ。

アイスを食べて帰ろうとする時に、唯が駐車場に落ちている汚いビニール袋を拾い上げようとする。思わず「触るな!」と怒鳴って手を離させるが、それまで俺が怒るたびに渋い表情をしていたA子がついに反論する。「まだ小さい子なんだもの、落ちているものに興味くらい示すでしょう?そんな頭ごなしに怒鳴らないで」と、まあその通りだね。しかし一旦怒鳴り始めると、なかなか切り替わらないんだよ。夕食はA子が準備を始めたが、祈が泣き止まないので俺にバトンタッチ。山芋と卵のお好み焼き、ささみとコーンをトッピングした素麺、買ってきたメンチカツ。今日は二人ともびっくりするほどよく食べた。しかし作ったのが俺だとはいえ、メニューを決めたのはA子なので、それほど勝利の喜びはないなあ。