平日だが文化祭の代休。土日と大会だった身としてはありがたい休息の一日だ。ゆっくりと起きてもまだ6時前、ゴミ出し、洗濯、金魚の水替え。ゆっくり読む時間があるのに、新聞休刊日なのが残念。A子が弁当の用意を済ませた後、朝食用意。納豆・竹輪と玉ねぎの卵とじ・豆腐の味噌汁。子供たちの遊び食べに辛抱強く付き合い、一緒に家を出る。
 
幼稚園までの道のり約1.5kmを、三人でテクテク歩く。祈の出産前から、当番ができないからという理由で通園班から抜け出ており、ずっと車での送迎が続いていた。やっぱり歩かなくちゃ発育に悪いし、第一、小学校はもっと遠いのだから今から車に慣れてしまっては先が思いやられる。花を摘んだり団子虫を眺めたりしてのんびり歩き、45分程度で到着。和子はずいぶん幼稚園に慣れたと聞いていたが、俺が去る時になって声を出さずに泣いているのが何とも不憫だった。
 
A子がこの時とばかり祈を置いて買い物に出かける。俺は溜まった「龍馬伝」を見、昨日のレース録画をDVDにダビングする。途中から祈が目覚めて泣き始め、どうにも止まらなくなってA子に電話。A子曰く「起きたらすぐに電話してって言ったでしょ」。何というか、別の言い方があろうかと思うのだが、まるで召使いとして奉公している気分になる。完全母乳で育てているので彼女がいなくては泣き止まないのも当然なのだ。昼は冷やしそばを作る。若布と叉焼千切りを乗せるが、天かすがあればなお良かった。
 
午後に二人を迎えに、また歩いていく。まず年少の和子を門の外で受け取り、改めて園の中に入って年中・年長組の放課を待つ。和子は泥んこ遊びをしたのか上着が朝と替わっている。まあ多少なりとも外で遊んだのなら、あれからずっと泣いていたのではなさそうだ。歩きと聞いて唯はちょっと不服そうだったが、二人とも元気に歩き通す。しかし疲れて眠くなったのかやたらぐずるようになり、ほとんど眠りかけていたのを無理やり風呂に入れてしまう。すると不思議なもので、あれだけ眠そうだった二人がばっちり回復して、食後もずっと元気にはしゃぎ回る。水を浴びて元気になるなんて水耕栽培みたいな奴らだ。
 
夕食はA子の作ったオムライスとポテトサラダ。俺の作るよりずっときれいに仕上がるじゃないか。いつもこと料理に関してはへりくだって俺に花を持たせていたが、それも夫を家事に引きこむ作戦ではなかったかと勘繰りたくなる。それにしても、風呂前まで沈没寸前だった二人の元気なこと、呆れるほどだ。今晩こそは早く寝かしつけて、溜まりに溜まったコロンボのDVD録画を二人で見ようと話していたのだが。今また何度目かの布団抜け出しを決行して、和子が客間に顔を覗かせた。ニコニコ笑って、それでもちょっとは遠慮がちに、お茶が欲しいという。お前ねえ、あの16時の時点でさんざんぐずって今にも寝入る寸前だった、あの眠気はどこへ行ってしまったの?…本当に、心の底から問いたい気分だ。