よい天気、今日は一日文化祭準備だ。生徒たちの出欠を確認した後、俺は一人プールでクリーナーをかける。来週から授業が始まるのと、卒業アルバムの写真撮影があるから、今週のうちにやっておかねばならないと思っていた。生徒は勝手にHR展の準備を進めているし、何かあったらプールまで来いと言ってあるので問題ないだろう。水温は25度近くあるので充分だと思っていたが、2時間近く入ってクリーナーを動かしているとさすがに寒くなる。終わり際になって体育科のHさんが見に来て、片付けを少し手伝ってくれた。
これだけで大いに疲れる。年をとったなあ。生徒たちの準備も順調な様子で、いろいろ買いだしは副担に頼んだらしい。その後もあまり頼られることなく、職員室に待機していたがずっと読書して過ごすことになった。秦建日子の「推理小説」。従来の推理小説にある伏線や感情の表現を「リアリティが感じられない」と次々否定しておいて、自分が「超グラマー美人で検挙率No.1のクールな女刑事」を主人公に据えるというのはいかがなものか。それとも、その手の突っ込みが入ることも含めて「推理小説」の条件なのか。とにかく現実離れした、ありえない刑事だという印象しか残らないのだが。
部活は相変わらずIfの肩に配慮した控えめなメニュー。とにかくコンディションを元に戻すことが先決だ。しかしお陰で17時には終わってしまい、また校舎へ戻って生徒のクラス展準備を見守る。と言っても何かあった時のために職員室に待機しているだけだけどね。19時になって追い出しをかけると、皆素直に作業を終わらせて帰ってゆく。前任校で生徒会をしていた時は、この追い出しが大変だったけれど、ここの生徒は素直なものだ。学年の生徒が帰ったのを見届けて、俺も帰宅。
子供たちの風呂に何とか間に合った。和子の頭を洗う時、いつもふざけて泡立った髪を角のように立てている。和子は髪が立つことよりも、頭を振ってそれが「へにょん」と倒れるのが面白いらしく、「へにょんやって~」と要求してくる。唯の髪はもう長すぎて立たせられない。二人の歯磨きを済ませ、寝室にやってから夕食。鶏から揚げとポテトサラダ。思わず発泡酒を開けてしまう。晩酌をしないで夕食をとるのはなかなか難しいものだ。