唯は今朝も幼稚園へ行きたくないとぐずっているようだ。「気持ちが悪い」と訴えているのだが、A子も本当の理由は分からないらしい。園の先生は以前から慕っている優しい穏やかな性格だから行きたくない理由には考えられないし、やはり友達との間で何かあったかな…。しかし和子がテキパキと着替えて褒められている様子を見て、なんとなく唯も使命感に目覚めたのか着替え始め、一緒に朝食のテーブルにつくことができた。目玉焼き、炒めベーコンとトマト・レタスのサラダ、納豆の朝食。今日はピアノレッスンはお休み、俺の送迎義務もなく、放課後の部活をしっかり見ることができる。
連休の合間ということでちょっと心配したが、我がクラスは欠席もなく平穏無事。やはり3年になって自覚が高まったか、遅刻欠席が大幅に減っている。他のクラスと比べてちょっと元気がないが(特に女子)、まあ真面目で手のかからない集団と言えるだろう、今のところはね。しかし3年前のクラスはこの頃から人間関係のもつれが露わになり始め、不登校やいじめ問題が発覚してきたんだっけ。ま、こちらがいくら気を使っても起きる時には起きるものだ。
小雨そぼ降る中を7千超の練習。1年でついて来れたのは1人だけだったが、Ifは良く頑張った。スイミングの練習が始まるまでの時間、S嬢も上でタイムをとってくれた。この3年ふたりが引退してしまうと、練習レベルの点ではかなり下方修正が必要となるだろうな。まあ新入生3人も意欲の面ではそれなりに前向きなので、きちんと面倒を見て育ててやろうという気にはなる。3人とも真面目だが良く言えばマイペース・悪く言えばKYな性格なようで、人間関係に煩わされないこの小所帯部活が居心地がいいのかもしれない。
家に帰ると唯が「パパ目を閉じて!」と階上から叫ぶ。目をつぶって手探りで2階へあがると唯がテーブルまで手をとってくれ、目を開けると太巻きの山。A子と子供たちで協力して「太巻きマッキー」で作ったらしい。唯も和子も得意そうだ。抱きあげて褒めてやる。唯は幼稚園でぐずる和子をよくなだめてくれたそうで、これも感謝。彼女の小さな胸の内にも、幼稚園に対する義務感や友達への複雑な思い、和子に対する使命感やライバル意識などが渦巻いて、なかなか大変な毎日を送っているのだろうな。