祈は今のところ風邪ひとつひかず、すくすくと育っている。最近は表情もずいぶん豊かになって、笑顔も見せるようになった。何より顕著なのは、放置されて泣いていても抱っこするとピタリと泣き止むことだ。唯も和子も機嫌を損ねると、抱っこしようがあやそうがなかなか泣き止まず閉口させられたが、祈は何だか「相手をしてくれただけで満足です」と言っているようで、その健気さに胸を打たれる。いずれにせよ上二人に比べてかなり穏やかな性格であるようだ。ま、生後2カ月ではまだ何も分からんがね。
 
園の給食日なため弁当の重責から逃れてA子はゆっくり寝ている。朝食は納豆・キャベツとソーセージ炒め・味噌汁を用意。尤も最近の二人はあまり納豆を食べなくなり、もっぱら我々大人用のおかずとなっている。味噌汁も好きでないし、確実に喜ぶのは相変わらずふりかけという情けない状況。俺は自分で料理上手だと自惚れていたが、子供たちを満足させるメニューというのは本当に難しい。
 
新入部員は俺に直接入部希望を申し出てきた4人で確定となりそう。昨日一緒に掃除をしていた女子連中は、結局のところ冷やかしだったようだ。3年の女子2人を加えて男子3人・女子3人の陣容で、今年もリレーが組めず残念な気もするが、しかし正式入部のあとで意欲の低さを見せられて雰囲気が悪くなるよりずっといいだろう。授業の合間に各地プール施設へ電話して、週末や平日放課後の練習予約を取る。だんだん部活にかける時間が大きくなりそうで、家庭との両立を思うと不安半分・期待半分といったところか。
 
帰って子供たちと遊びながら、A子手作りのグラタンを待つ。これがまた俺の料理と違って子供たちは良く食べ、自尊心を傷つける。どう考えても俺の作る方が、手が込んでいるし栄養バランスも考えられているし見た目もきれいだし、何より食って旨いはずなんだよう。でも現実を正しく見つめないといけない。料理ほど自己満足から離れなければならないものはないからね。謙虚な気持ちで料理道を邁進していこう。食後、楽しみにしているシンケンジャーを見て、風呂では延々「ピンクとイエロー」ごっこが続いた。早く寝ないと湯冷めするぞ。