どうしちゃったのというくらい肌寒い朝、小雨も降っている。A子の弁当づくりの合間を縫うように台所を使い、納豆と焼きジャケ・シラスおろしの朝食を用意。魚類がかぶってしまったね。唯はスムーズに起きたが和子が大変、「まだ眠い~」と大ぐずりで動こうとしない。それでも無理やり便器に座らせたら、朝の排尿は成功させることができた。とにかく和子は夜の寝つき・朝の寝起きが悪すぎる。その分こちらが余計な労力をかけねばならず、就寝時に睡眠薬でも盛りたい気持ちになる。
放課後もうすら寒い中、何とか雨は上がっていたのでプールサイドで筋トレをさせて新入部員の訪問を待つ。すると来ました男子二名、どちらも経験者で遊び半分でなく速くなりたいとのこと。やれやれ、何とか部員ゼロの危機は免れたようだ。贅沢を言えば男女どちらでもいいので四人そろえば、リレーを組むことができるのになあ。それにしても、まだ本来部活として認められる最低人数を大きく下回ったままであることは変わりない。誰も同好会に格下げだと言わないからこのまま続けさせてもらうけれど、後ろめたい気持ちはまだ続くのだ。
定時に帰ると和子がおしり丸出しで泣いている。またお漏らしをしてしまい、かつA子の用意した着替えが気に入らないのか「スカートがいいの~」と愚図っているようだ。A子は珍しく腹を立てているようで相手にしていないので、俺が何とか言い聞かせてズボンをはかせ、気持ちを落ち着かせた。それなのに和子は泣き止むと、ピアノ練習のため階下に降りたA子と唯を追って大急ぎで階段を下りる。「とうとと一緒に遊ぼう」と声をかけても、知らんふりどころかその声に押されるように慌てて逃げ去っていくのが憎いね。結局、叱られてもかあかの方がいいのだなあ。
夕食は今晩もA子が用意した筍の炊き込みご飯・マグロ刺身。このところ刺身が頻繁に出て、大型回遊魚の有機水銀蓄積問題が気にかかる。でもA子にしてみれば丁寧に作る時間もないし、子供たちが最も喜んで食べるおかずなので、ついつい頼りたくなるのだろう。実際今晩も二人が競うように箸を伸ばすので、俺たちの口に入るのはほんの数切れ。注文したシンケンジャーCDが届いたので夕食タイム中BGMに流すと、二人はやたら興奮して席から離れ、スピーカーの前で丸まって聞いている。映像が流れるわけでもなし、何をそんなに真剣に聞こうとしてべったり近づくのか、子供のやることは分からない。