朝から雨。今年の桜はけっこう長い間楽しめたが、さすがにこの雨でお別れとなるだろう。この時期なんだか桜ばかり見ては「まだ大丈夫、まだいける」と一人で訳の分からない焦燥感を抱えるのが毎年の常なのだが、潔く散るのが桜の美だ。また来年を待とう。ゴミ出しをして洗濯物は風呂場に干し、朝食は豚バラとキャベツの炒め物。ちょっと味付けを変えて、酢豚風にしてみた。半分を弁当のおかずにする。和子が「トイレに行く」と寝室から走り出てきた。だんだん排泄成功率が上がっているようだ。
学校では本格的に授業が始まる。俺の矢継ぎ早に当てて行くスタイルに恐れをなしたか、職員室で「世界史とって失敗した~」と他の先生に嘆いている女子あり。失礼にも背後に俺がいるのに気付かないのか、当てつけなのか、全然分からないとぼやいている。こちらを向かせ、「必ず分かるようにさせる、頭から拒否していてはダメだ」と諭すが、生返事で頷くのみ。それでいてこの生徒、入試科目に必要とのことで補習にも出るというのだから、俺の方が何だか分からないと言いたい。
放課後、一周前の卒業生女子が俺を訪ねてくる。開口一番、「ちょくちょく来るんだけど、先生いつもいないんだもん。5時になるとすぐ帰っちゃうんでしょ」と大声で詰め寄る。周りの先生たちがくすくす笑っているのがちょっとショック。やっぱり俺って、定時にさっさと帰る情熱レス公務員の姿で見られていたのか。って実際全くその通りなのだから仕方ないんだけどね。この卒業生も、俺の心情を察してか定時ぴったりに「それじゃあ」と帰っていってくれた。すまないなあ、家族が俺を待っているのでね。
とは言っても部活が本格的に始まればそんなことも言ってられなくなる。来週頭にはプール掃除、それからは毎日練習を監督する毎日が復活するだろう。ただし新部員が入らなければ、またIfとのマンツーマン部活となってしまうのだが。コースいっぱいに部員が入ってにぎやかに練習をしていた3年前が懐かしい。家に帰って夕食は冷凍のウナギを温めてうな丼。子供たちは気味悪がって(特に唯は見慣れないものは強い抵抗を示す。和子は味本位で見てくれには頓着しなかったのだが、今回は唯を真似てか食べようとしない)あまり食べず、ふりかけご飯とカボチャの煮つけで満足している。いっそそのままの味覚でいてくれれば、食費もだいぶ倹約できるかもね。