唯・和子とも寝起き良くスムーズに着替え。ただ、一旦階下に降りた唯が「トイレ」と言ってまた上がって行き、用を足した後もなかなか戻って来ないので、つい怒気をはらんだ声で早く食卓につくよう促すと、戻ってきてめそめそ泣いている。昨朝の和子・今朝の唯と、暴虐な親に懸命に耐えているようで、自分のせいなのに不憫に思えてくる。二人とも一生懸命いい子を演じながら、ママが帰ってくるのを指折り数えて待っているのだろうか。

入試初日、学力検査の日。毎年この日あたりは寒の戻りとか言うやつで冷え込むのだが、今年は幸い暖かく晴れてくれた。仕事自体はそれほど込み入っているわけではないのだが、とにかく絶対ミスが許されないという緊張感がついて廻り、受験生が帰途につくまで気が抜けなくて疲れる。懸念されたインフルエンザの影響はそれほどなくてよかった。

定時に帰り、お袋が作ってくれた手毬寿司と吸い物で夕食。この後で雛飾りに備えてあったお菓子が食べられると知って、早くも二人とも興奮気味。和子はいつも顔をそむける野菜類も、「お菓子が待っているよ」の声かけで大口を開けて受け入れることができた。雛壇の前で「うれしいひな祭り」の歌を歌う。唯は幼稚園で歌うからか良く知っていて、和子をリードして4番までフルコーラス。一緒に歌った後、これはA子も見たがるだろうと思い、ビデオを持ってきてもう一度歌ってもらう。お菓子を前にして二人とも機嫌良く、リクエストにもすぐ応じてくれた。

大皿に盛ったマーブルチョコやジェリービーンズ・飴類など子供たちは大層嬉しがって口に運ぶが、所詮それほど量を食べられるものでもない。お供えしてあったものを全部大皿に開けてしまったものの、湿気てしまわないか心配になってきた。まあいいや、俺や親父たちもちょこちょこつまませてもらおう。風呂上がり、唯はママを迎える横断幕の輪飾り作りに余念がない。本当に手先が器用になって、こういった単調な作業でも喜んで丁寧に取り組む。どっちに似たのかなあ?