A子が入院している間、相当な忙しさになるかと覚悟したが、唯の弁当を始め食事の用意全般をお袋が受け持ってくれるので、いつもとそう大差なく過ごせそうだ。唯の園の送り迎えは親父がやってくれるし、日中の和子の世話も両親に任せられる。やはり同居していてよかったと心から思う。A子にしてみればいろいろ気づまりな点もあるのだろうが、実際これだけ育児に手を借りているのだから、お互い尊重してうまくやってほしいものだ。朝食は子供たちは下でトースト、俺は自分の弁当用に詰めた飯の残りで納豆をおかずに済ませる。

学校にいても正直子供たちのことが気になる。じいじばあばでは元気な二人のエネルギーを受け止めきれないだろう。両親の負担も気になるが、子供たちもテレビばかり見せられて鬱憤が溜まってしまわないか心配だ。でも午後に唯が帰ったあとでA子の見舞いに連れて行ってくれたというからありがたい。職場では厚生会と学年部からそれぞれお祝いをいただく。「3人目を迎えるに至り、いよいよ子供手当が頼みの綱になってきました」と挨拶。失笑を受けたが実は本音だ。

定時に帰り、お袋の用意してくれた刺身と味噌汁などで夕食。二人を風呂に入れ、寝室で絵本や紙芝居を何冊も読むが、見舞い帰りの車の中で寝てしまった二人は元気でなかなか眠ろうとしない。特に和子は車から降りて数時間は昼寝(と言うか夕方さっきまで寝ていた)だったので、まるで横になろうという気配がない。仕方なく和子をまた階下にやって相手をしてもらい、明日幼稚園に行かねばならない唯だけを集中的に寝かせる。1時間ほどして唯は寝つき、和子も寂しくなったのか一人で二階へ上がってきて、大人しく布団入ってくれた。