A子が5時過ぎに起きて弁当の準備を始めている。すっかり俺の方が後れを取ってしまった。夜寝るのも和子の入園準備などでいろいろ遅くまで起きているのは彼女の方なのに、これでは俺の立つ瀬がない。まだ眠いがエイッと起きて雨の中をゴミ出しに向かう。その他洗濯、朝食準備。今日は俺も弁当を持っていこう。子供たちはのんびり寝ていて、7時過ぎに起こす。和子は「まだ眠い~」と布団にもぐってしまう。それでも俺の出勤の時には布団の中から「気をつけて行ってきてね」と声をかけてくれた。

職場では空き時間ずっと来年度選択教科集団のチェックと調整。何とか今週中に終わらせて、仮のクラス編成を済ませてしまわねばならない。来週後半からテストも始まるので、問題作りや監督表の作成も入ってくる。にわかに仕事が立て込んできた感じ。今日は早く帰れると言ってきたのに、管理当番の日だったので定時のチャイム後に戸締りの見回りをせねばならない。A子に電話して夕食準備ができない旨を伝える。

18時過ぎに帰ると、母子は風呂を先に済ませて夕食の真っ最中だった。今晩は焼きそば。どういうわけか二人とも俺が作った時よりずっと良く食べる。唯が「お替わりしちゃおう」と空のの皿を差し出すと、和子も負けじと口いっぱいに頬張って追いかける。いいなあ、俺の手料理でもそんな光景を見たいものだ。料理は特に手をかけてあるというわけでなく、むしろその逆でインスタントに近い焼きそばなのに。強いて言えば野菜類がクタクタに柔らかく火が通っているのが、子供たちにとっては食べやすいのかもしれない。

今晩も早く寝かせられるかと思ったのに、和子がいろいろとぐずって手がかかる。何をやるにも「かあか、かあか」となってしまい、そのくせA子が行ってもひっくり返ってぐずり歯磨きも何もやらせようとしない。結局二人がかりで押さえつけて歯磨きを済ませ、わんわん泣く中を何とか絵本を読んでなだめる。こりゃ赤ちゃんが生まれた後も当分和子の相手に手を取られそうだ。