唯はだんだん女の子らしく、というか神経質な面を見せるようになってきている。食事のときなど一口ごとに口をぬぐい、口に入れるのもほんのちょっとずつで見ている方をいらいらさせる。自分の食べる分にちょっとでも焦げなど黒いところなどがあると、「これ嫌」と言って突き出す。あまり我がままを許しすぎるのも、この先本人が苦労することになりはしないかと思いやられるのだが。和子は食べ方についてはおおらかさを感じるが、ちょっとした焦げや黒ずみを気にするのは唯と同じ。親も含めて飽食の時代に生まれた宿命か。

相変わらず母子はゆっくり8時過ぎまで寝ている。朝食はご飯・納豆・シャケ・味噌汁の残り。昨日公民館でもらったボールで、唯とサッカー遊び。寝室で向かい合った後ろの壁にボールがつかないよう、お互いの蹴ったボールを止めるという、PK合戦のようなルールで始めると、唯はすぐ夢中になって和子が参加したがるのも頑としてはねつけ、ゲームを繰り返す。勝ち負けにそれほどこだわる様子は見せないが、和子がボールを取ってしまうのが許せないらしく、俺たちにも諌められてついには泣き顔で別の部屋に籠ってしまった。しばらく和子と遊んで満足させ、また唯を呼んでたっぷり相手してやる。なかなか角を狙った強いキックが打てるようになってきた。

昼飯に餅を焼くと、二人とも喜んで食べる食べる。建前の餅だから小ぶりなものの、唯は4つ、和子も3つほどは食べただろう。おかずもなく餅だけで消化不良を起こしそうなので、キウイや夏ミカンなど果物を剥いてやる。午後、二人を連れて図書館&買い物。A子は家で掃除に専念するという。ありがたいね。いつも図書館では二人が際限なく「これ借りて」とどんどん持ってきてしまうので、今日は先にこちらである程度選んでしまい、「あと3冊ずつ選んでいいよ」と仕向けたら、大人しく従ってくれた。いつものおんなじようなミッフィーやこぐまちゃんなどのシリーズばっかりより、バリエーション豊かに借りることができたぞ。

食材を買って帰り、夕食はカレーを作る。我ながら本当に一日家事と子供相手だけに専念していると感心する。部活をやっていない負い目も、これだけ充実した日々を得られているのだから受忍すべきなのだろう。ブロッコリーと茹で卵をトッピングしたら大盛りになってしまい、子供たちは喜んで食べたものの半分は残してしまう。俺は自分の分もお代りしたうえ母子の残りを片付けたので、終いには腹いっぱい、風呂場で体重を測ったら73kgに達してしまっていた。子供の食べ残しを計算して自分の食べる量を決めなければいけないなあ。