今年のシーズンオフは、教員になって初めてと言っていいくらい部活から解放されている。部員二名はそれぞれ自分でスイミング等に行っているためだが、去年まで公営プールをあちこち巡り、合同練習の計画を立てて来た分がまるっきりなくなってしまい、休日は丸々家族と過ごせているのがありがたい。「それで部活顧問としての役割を果たしているのか?」と問われれば、返答に苦しむが。実際、後ろめたい気持ちが常にうっすらと自意識にまとわりついている。でも、こんな年もあるんだと割り切るしかない。

昨夜それほど遅かったわけでもないが、久々に徹底的に寝坊。7時半の地域チャイムでようやっと起きあがる。母子もほぼ同じ頃に布団を抜け出し、ダラダラと過ごせる休日の幸せをかみしめる。朝食はA子が作ってくれたサンドイッチ、昨日のひじきご飯と芋煮つけの残り。天気がいいので、車に自転車とキックスケーターを乗せて近所のOが池公園に向かう。まだ補助輪付きだが、唯はやっと自力でペダルが漕げるようになった。それでもスタートの漕ぎだしがまだ力が足りないようだ。和子はキックスケーターに乗りたがる癖にまだ自力で蹴ることができない。両足揃えて乗り、俺たちに押してもらって喜んでいる。まだ二歳だから無理もないか。池のほとりに降りて記念写真。大きな柳の木が見事だ。隣のグランドでは少年野球の練習。たくさんの大人が指導していて、ここでもまた「部活顧問の責任」意識が頭をもたげる。

帰ってインスタントラーメンの昼食。具は白菜と人参だけだが、柔らかく煮えて旨い。A子が実家のピアノレッスンに行っている間、二人を預かる。今日はお向かいの棟上げ式で、昼から親戚が集まってにぎわっている。庭に出た唯はすぐさま「こんにちわ!」と大声で挨拶して、会食していた皆を喜ばせる。この物怖じしないまっすぐな性格は見習いたいほどだ。対照的に和子は恥ずかしがってもじもじ、近くに他人がいると俺にしがみついて離れない。夕方になってご近所の人々も集まり、餅まきに参加。狭い範囲に大量にまくので、俺も唯もどっさり拾うことができた。

その後買い物をして、A子帰宅を迎えて夕食はマグロ(漬けと生と二種類)+イクラ丼。イクラはほんのちょっとだけど、なかなか豪勢などんぶりに仕上がった。さすがに子供たちもよく食べる。お向かいの主人が「お騒がせしました」と、撒いた分と別にお餅と赤飯をおすそ分けにくれて、餅が大量に備蓄されることになった。カビないようにせっせと食べよう。二人を風呂に入れ、トランプ大会は「ドーナツ」。唯は買い物の後で昼寝をしたので元気だが、和子はもう眠くてぐずり気味。俺も眠くてつい「さっさと終わらせたい」という態度になってしまうのが反省せねばならない点だ。