ゆっくり寝て、気付くと7時近く。そういえば今日は中学校の廃品回収があるんだった。ビンやアルミ缶、古新聞を出しておく。住宅会社のS口さんの依頼で、また顧客に家を見学させてほしいと言われており、午前中に来るというのでそれまでせっせと片付けをしなくてはならない。朝食は納豆、野菜スープの残り、味噌汁、野菜煮物。汁ものがかぶってしまった。せっせと食べ、洗いものや洗濯を手っ取り早く済ませ、部屋の掃除や片づけに取り掛かる。

子供たちもずいぶん二人で遊べるようになったので、A子と手分けしての片付けが進む。何とか客を招いて家の中を見てもらうことができた。でもこれって俺たちに何の得になる話でもないし、ただS口さんや設計のH川さんにお世話になったお礼の気持ちから引き受けていることだ。それにしても俺たちはこうしてプライバシーを公開させられているのに、顧客の方は名乗るわけでも家を建てるいきさつを話してくれるわけでもない。特に今回H川さんとS口さんではない社員に連れらててやってきた顧客のおばさんは無愛想で、じろじろ室内を見て回るばかり。A子が話しかけてもあいまいに笑って流すだけ。彼女はこういう時全くの善意で振る舞えるのが大したものだが、俺は何だか腹立たしくなってしまう。

お客を送り出し、もらった菓子を子供たちと頬張りながら、この次は断ろうかとも思う。テーブルを見たら唯が「どうぞ」とあげた折り紙の花が放置されてあった。しかしA子は片付けの苦労もいとわず満足そうだ。実際来客を招くことで、部屋がきれいになるいいきっかけになるのも事実で、家の中がさっぱりした。彼女は純粋にこの家が誇らしいのだなあ。機嫌良く子供たちを連れて実家へ向かったのを見送り、午後のしばらく一人で過ごせる。

溜まったビデオを見、また撮影したテープの整理をして過ごし、夕食はビーフシチュー(ただしビーフの替わりにソーセージ)を作る。ちょうど出来上がった頃に母子帰宅するが、和子は帰る途中で寝てしまい、三人で夕食。またワインをいただく。最近はすっかりワイン党だ。唯と風呂に入り、寝室は和子が目覚めるといけないのでしばらく客間で過ごす。いつの間にか俺の方が眠くなるのもいつものことだ。