夜中に和子が何度も泣いて起こされる。どうやら鼻が詰まって寝苦しいらしい。俺は別室に寝ていたのだが、添い寝をしていたA子が10分おきに起こされるようでたまらず「しばらく替わって」とヘルプ要請に来る。ベッドの上で座って、泣き続ける和子を鼻の通りが良くなるように縦抱っこしていたら、一休みしたA子が来て「ベッドから出て立っていないと寝つかないのに…まあいいや、もう行っていいよ」と舌打ちせんばかりにダメ出しするのが悔しい。でも正直言って眠気が先、すごすごと自分の布団の敷いてある客間に引きさがる。

A子は殆ど眠れなかったようだ。朝俺より早く起きて唯の弁当を作っている。俺も洗濯やら朝食やら朝の諸準備。子供たちはまるで起きてくる気配がない。昨日の鍋の残りと納豆を用意して一人先に食べ、寝ている二人に声をかけて出勤。今日は未明からひどい雨降りだ。

学校は一年の保育実習が予定されていたのだが、ひどい雨風とインフルエンザの流行を考え中止に。この天候が昨日の進路説明会だったら、俺は駐車場係で全身濡れネズミだったことだろう。授業を終え、放課後は教務課長と中学校訪問。学年主任が「えー、Fさん教務と行くの?」と恨めしそう。そういえばこの数年ずっと学年主任とコンビを組んで訪問していたっけ。先に頼まれた方と予定を立てただけなのだが、変なところで人気があるものだ。

ほぼ定時と同じ時間に帰宅できた。A子レッスンが始まる前に四人で夕食。お袋が用意してくれた白菜と豚肉の蒸し煮、鯖の竜田揚げ、さつま芋ご飯。旨いなあ、今度この蒸し煮を自分でもやってみよう。和子は結局鼻風邪とのことで、薬をもらって鼻の通りも良くなったようだ。何より今回の鼻詰まりを通じて、ティッシュを鼻にあてるとチーンとかむことができるようになったことが嬉しい。これまでは「はいチーンとやって」と言っても口で「チーン」と言うだけだったから、大きな進歩だ。幼稚園のPTA役員問題はどうやら一件落着の様子。人間関係の難しさが露骨に出て、間に立つA子はあちこちに電話したりして調整役が大変だったみたい。