いろいろよく喋るようになった和子だが、その内容もだんだん唯に似て小姑っぽいお節介さを見せ始めている。今日も夕刻仲良く一緒に遊んでいて、お互いニコニコ顔だったのに、ふと俺が「ハイハイ」と返事をした瞬間に真顔になって「ハイは一回のほうがいいんだよ」などと言いやがる。俺が「そうだね、とうとこれから気をつけるよ、和子ちゃんよく気付いてえらいねー」と返すと、まさに破顔一笑といった感じに表情を和らげて得意そう。この分じゃ子どもに言い負かされる日も近いな。

今日から始業式。簡単に朝食の用意を済ませ、子どもたちの着替えを手伝ってから出勤。幸い学校全体でインフルエンザにかかっている生徒はまだ出現していないようだ。しかしこれだけ広がりを見せている昨今、患者が出るのは時間の問題ともいえる。管理職は校内放送で、もし臨時休校になったときの対処の仕方を説明する一方で、「絶対にインフルエンザにかからないという決意を持って予防に努めてください」などと力説していたが、しかし個人の努力では限界もあろう。あまり強調すると、実際に患者が出たときに罪悪感から申し出が遅れる危険性があるし、魔女狩りのように最初の罹患者に非難が集まりかねないと感じた。

我がクラスは一人頭痛で欠席者が出てしまったが、概ね元気そうでなにより。放課後、部活に行くと珍しくS嬢も来ている。彼女と並んで泳ぐと、心なしかIfもタイムが良好のようだ。やはり仲間の存在が大きいのだろう。練習後は明日から早速始まる授業の準備。1・2年は課題テストが午前中あるのに、俺の持ち時間は(3年が多いので)一つもかからない。でもいいや、授業を進められることは俺にとって喜びのはずじゃないか。

定時に帰宅し、A子が夕食準備をする間、子どもたちと遊んで過ごす。夏休みの間にすっかり遊び相手として認識されてしまったようで、これから心ならずも断らねばならない場面が増えるかと思うと残念だ。夕食は焼き鳥と義母作のカレー。カレーを消化しなければならないからだろうが、あまりカロリーに気を配ったメニューとは言えないな。A子は量で調整しているが、俺は子どもたちの食べ残しまで詰め込んで腹いっぱい。ビールまで飲んでしまい、体重だけでなく尿酸値の上昇も危ぶまれる。