降りだしそうな曇り空だが、予報を信じて外に干すことにする。ご飯、味噌汁、納豆の簡単な朝食。子供たちはなかなか起きて来ず、7時過ぎに目覚めたと思ったら唯は「幼稚園お休みする」とぐずる。月曜日だしなあ、同じような気持ちを抱いているのは大人・子供共に全国で何万人もいるのだろうが、何とかなだめて登園用の体操服に着替えさせる。

相変わらず俺の作ったメモ帳(職場の反故紙を切りそろえ、穴を空けて綴じただけ)をバンバン使ってお絵描き、お手紙書きに余念のない唯(それを一生懸命真似ている和子)だが、最近は絵・文字ともに随分上手くなった。絵の方は性別が描き分けられるようになったし、笑顔などの表情も見られるようになった。文字はもっと熱心で、お手本のひらがな帳を見ながら一生懸命にいろいろ書いている。まだ自由に使いこなすというところまでは行かないが、自分の書きたいと思った文章、例えば「○○ちゃんありがとう」などの文言を、手本を見ながらじっくり書けるようになった。俺やA子によく手紙と言って「いつもありがとう(ハートマーク)」のメモを丁寧に折って渡してくれるのが、なんとも女の子らしい(だったらもっと言う事聞けよ、とも思うのだが)。

職場では成績関係の資料をそろえるのに手一杯。何とか教科の会議を終え、明日の提出に間に合うようまとめる。クラスの一覧表は明後日締め切りのギリギリ仕上がりになってしまいそうだが、やむを得ないだろう。部活もプール逆洗に行っただけで、殆ど練習を見ることもできず職員室に戻り、デスクワークを19時まで続ける。

帰ると既に母子は夕食を終え、楽しそうにかくれんぼをしている。しかし唯の後を追いかけている和子が、唯が隠れるたびに「かあかここだよー」と声を張り上げて教えてしまうので、その度にたしなめられているのだが。それにしてもA子は本当に子供付き合いがいいなあと感心してしまう。俺だったら面倒がって、やっても数分でリタイアしてしまうところだ。その代わり台所は朝からの汚れ物で山のようになっており、こちらは俺の領域だとばかり片付けに専念させてもらう。お互いの不得意分野を補える関係なら、俺たちもまあまあ上手く行っている夫婦ということになるだろうか? 夕食はA子が腕をふるったタコ・ヒジキ・トマトの酢の物と、牛蒡と手羽先を一緒に煮込んだ肉じゃが。