やはり我が家の布団はぐっすり眠れる。しかしそれを実感するにつけ、もっと安眠できる宿を選ばなかったことに自責の念が沸いてくる。終わったことを愚痴らず、次回に生かせば良いのだと頭では分かっているのだが。朝食にソーセージとピーマンの醤油炒め、納豆。お袋が作ってくれた味噌汁を二階に運び忘れる。和子は朝のトイレだけはどうやら定着しつつあるようだ。

学校で、次々に結果を聞かれるが、順位だけ確認できると「ふーん、惜しかったねえ」と去っていく。外部の者にしてみれば、どんなに際どかろうと県予選敗退に違いはないのだ。俺も頭を切り替えて、積み残した仕事や今週から始まるテスト問題作成にかかる。部活はテスト明けまでないので、放課後が使えるのがありがたい。ただ月曜は7限の総合があるため、すぐに定時になってしまう。また帰る前にプールへ寄って逆洗を済ませなければならない事を考えると、部活がなくても放課後にできる仕事の量は限られている。

それでもできるだけ早く帰るのが家庭人としての俺の務め。まだ二人が庭で遊んでいるうちに帰着することができた。親父が捕まえてきたというカニが弱っているので、近所の水場へ逃がしに行こうと誘うが、歩いていくと聞いて唯は家へ戻ってしまう。和子と二人、用水路の浅瀬に放して見送る。夕食は、母子はカレイのソテー、俺は鯵の干物。遠征でカレイづいていたので違うメニューで助かった。唯は夕食の途中で寝てしまう。和子は最初俺と入ると言ったのに結局かあかがいいと泣いて変更。どうやら雨が降ってきたようだ。窓を閉め切って寝るのは辛いなあ、ちょっとエアコンを付けさせてもらおう。