何だかよく眠れないまま夜が明ける。ゴミ捨て、洗濯、弁当作りで慌しく過ぎていく。唯が起きるが鼻血がダラーッと出ていて驚く。寝ぼけて鼻を強くほじったかな。朝はとにかくおなかが痛いとか気持ちが悪いとかいろいろ訴える唯だ。幼稚園に行きたくない気持ちが強いのかな。調理パンの朝食を並べ、俺は納豆ご飯を掻き込んで、まだ寝ている和子にキスして「行ってきまーす」。

学校では自然と生徒に優しい態度になってしまうのはなぜか。それは週末の地区予選でItを県大会に出場させる事ができなかった罪悪感を引きずっているから。「俺ごときが教員面して威張っていちゃいかんなあ」という気持ちが終始付きまとっているのだ。しかしこんな殊勝な態度、いつまで続く事やら。

定時に帰ると母子が駐車場で遊んでいる。「まだお昼寝していないの、これから荒れなきゃ良いけど・・・」というA子の心配どおり、まず和子が大ぐずりにぐずってかあかのおっぱいを求める。何とか風呂で体を洗い流して寝かせつけに成功。唯も風呂の後だんだん不機嫌になるが、何とか夕食時まで起きていた。今晩は納豆スパゲッティ。食べながら船を漕ぎ出し、またも「とっといてよ・・・」の声と共に沈没。まだ19時前、思いもかけず長い夜の自由時間をもらった。

寝かせつけを終えたA子としみじみ語り合う。あの眠くなっている時のわがまま全開状態で、よく辛抱強く相手をしてい続けられるなあ。とうとがいてくれるから、気持ちにゆとりができるんだよ。~なんて、子供が静かに寝ていてくれると、お互いを労わりあう気持ちもまた復活するというものだ。