それにしても和子のかあかべったりは常軌を逸している程に感じる。たまに機嫌よく一人でジグソーパズル(最近大のお気に入り)をやっているが、すぐに「かあか~、かあかどこにいるの~」と呼び始め、俺などが顔を出そうものならひっくり返って「かあかがいいの!」と泣き叫ぶ有様だ。特に料理中とか電話中とか、A子が手を離せないときに限ってすがり付いてくることが多く、彼女の足の間に首を突っ込んで「おっぱい~」と甘えている。唯の2歳時はこれほどではなかったと思うが。多分、当時よりA子の仕事量が増えて、家を空けることが多くなってきている分、和子の母親依存も深まっているのではないか。

朝から部活、子供たちが目覚めた頃に出かける。活発なH高との合同練習では、新入部員ゼロの現実を忘れる事ができる。しかしこのSCでの練習は今日まで、しばらくは別個に行動する日が続く。まあこれまでも二人で活動してきたのだから変わりはないが、IHが終わってItが引退した後は一人部活になってしまうので、夏休みの間はまた去年のようにせっせと他校につれて廻らねばIfが可哀想だろう。

練習後、隣の公園で母子と待ち合わせて合流。ところが今日はなんかのフェスティバルということで公園は大賑わい、いろんな出し物が芝生上にテントを並べている。駐車場も全て埋まっていて、とても停められない。仕方なく離れた施設の駐車場を借りてそこから歩き、合流した母子と「ふわふわランド」と書かれた風船の部屋で遊ぶ列に並ぶ。唯はまだ行列のマナーが分からず、先が進んでも座り込んで動かなかったり、列を離れて興味深そうな他へ行ってしまったり。小市民の俺はこういうマナー違反につい敏感になり、何度も注意を繰り返す。次第に腹が立ってきて、「大体、こんな人混みの中に来る事自体間違ってる」と渋面になってくる。

A子は「怒ってるの?」と気を使ってるのか使っていないのか分からない科白を吐くが、早く帰ろうという気はみじんもない様で、その後お昼を食べて1時間以上たっぷり遊ばせていた。俺は途中から荷物番になってベンチに座っていたから、彼女も心中は腹を立て意地になっていたかも。途中スーパーに寄って帰り、家に着く頃には疲労感でいっぱい。夕食は買い置きの食材で麻婆茄子に腕をふるうが、子供たちはカレーの時ほどは食べないようだ。風呂に入れ、絵本や紙芝居を読んで、A子から退室許可が下りて布団に入るとまだ20時前。それでもすぐに深く寝入ってしまう。