毎朝5時過ぎに目覚めるようになっているが、生活習慣が確立したというより膀胱の圧迫感に根負けして、トイレに行くために嫌々布団から抜け出している、という状況に近い。昔と比べて尿を溜めておく許容量がずいぶん減ったと思わせるのは、やはり加齢の現実か。とにかくすっきりと目覚めての起床ではないので、眠くて仕方ない。昨日の残りご飯で朝食をまかなおうと思ったが、やはり少ないようなので餅を焼いて母子の分とする。お袋の味噌汁を消費しないと腐ってしまうので、うどん類にはできない。

唯は目覚めて真っ直ぐに俺のところへ「おはよう!」と言いに来る。昨日の乱行に対する自責の念が多少なりともあるのだろうか。とにかく眠くならなければ(多少頑固だが)素直で良い子だと思うのだ。学校で、部活で、様々な役職を一身に背負って公的な仕事に邁進されている先生方の姿を見るにつけ、俺は定時に帰るのは無論のこと年休取りまくり・仕事は必要最低限のレベルといった有様、大きな引け目を感じている。しかしこうして子供たちの成長ぶりを目の当たりにすると、俺は他の誰にも任せられない大事な仕事をA子と共に遂行しているのだ、と自分を納得させる事ができる。

仮入部で残っていた一人の男子、放課後になっておずおずと「親がやめろと言うもんで・・・」と断りに来る。もう大体の予想はできていたので、日中に2・3年だけで新年度の登録と初っ端の大会参加申し込みを済ませてしまっていた。部員減の一因は俺が積極的に集めようとしないからかも知れないが、やりたい子たちが自主的に来るのが部活だと思っているし、俺自身は部員が一人でも何も困らないしやることは変わらない。ただ現部員が寂しい思いをするだろうし、来年度以降に水泳部が消滅してしまったらプール管理や俺の担当部活など、今の環境から大きく変わることを覚悟せねばならないなあ。

練習を終えて帰ると、じじばばに相手してもらっていた唯・和子が「お帰りー」と飛びついてくる。A子はPWでピアノレッスン、帰宅は9時近くになる日。お袋の用意した夕食(珍しくトンカツ)を食べ、子供たちと遊んで風呂に入れ、歯を磨かせる。不思議な事にかあかがいないと二人とも全く俺を手こずらせない。昼寝をして眠くないからということもあるが、やはりA子にだけ存分に駄々をこねられるのだろうか。案の定A子が帰宅すると、途端に甘え声を上げて駆け寄る二人。俺は適当なところで切り上げさせてもらい、寝室を後にするが、23時近くまで子供たちの嬌声は続いていた。