ホテルの朝食、やはり豪華で子供用のものでも何皿も並ぶ。当然唯は殆ど食べられず、俺とA子で食べ残しをもらう。お雑煮の丸餅が柔らかくて美味しい。正月企画ということで、朝食会場の舞台に人形踊りや獅子舞が登場、雰囲気を盛り上げてくれる。しかし和子は獅子の姿やお囃子の音に驚いて大泣き、A子と交代で会場の外に連れ出してなだめる。踊りは逆立ちした足を使って人形を動かす珍しいもの。なんと言ったか忘れたが、地元に昔から伝わる伝統的な踊りらしい。

入り口ロビーで餅つき大会のイベントがあり、唯も杵を持たせてもらう。その後黄な粉もちにして振舞われたが、もう俺達はとても腹に入らない。無理して食べたけど、今日はもう夜まで食事はいらないな。姉貴一家、弟一家と分かれて帰宅。弟一家は他県の親戚宅へ年始に行ってまた戻ってくると言うが、俺達は今晩F市の実家の方に泊めさせてもらうので、唯とS・Jたちとはここでお別れだ。すっかりSに懐いた唯は「バイバイ、また会おうね、大好きだよー」と大声で叫んでいる。今はまだ穏やかだが、また機嫌が悪くなった時に会いたいと言ってごねなければいいのだが。

俺達は恒例の年始周り。F先生、M先生宅と順番に廻り、今年はA子がお世話になったK川のOさん、実家近所のHさん宅へも顔を出す。唯も和子も訪れる先々でお菓子やジュースを振舞われて上機嫌。お年玉もそれぞれもらったのだが、そちらに対する関心は当然ながらまだ低いようだ。実家に行ってまたもご馳走を振舞われ、年の近い従兄弟たちとはしゃぎ回って遊び、唯も和子も夢のように楽しい日々が続いていると感じていることだろう。俺も普段の節酒を忘れ、ビールに続いてワインももらい、すっかり酔ってしまう。明日が早いので先に横にならせてもらおう。