今日は子供たちのクリスマスプレゼントを買いにI野のショッピングセンターに行くのだと。とほほ、一番嫌いな人ごみの中で過ごす事になりそうだ。しかもプレゼントはサンタさんから届くということにしたいため、目当てのものを買っている時はお互いどちらかが子供たちを別の場所に引きつけておかねばならないという難しい使命を伴っている。お袋が家にいてくれたら安心して預けて二人だけで買い物を済ませてこれるのだが、親父一人では我侭な二人を何時間も押し付けるのはどうにも気が引ける。昨日の味噌汁とA子が持ち帰った義母の惣菜(天ぷらなど)で朝食。

開店して間もない午前中に行ったのだが、年末ということもあり店内は大混雑。まずは唯へのプレゼント、自転車をA子が物色。その間に俺は隣のゲームセンターで子供たちの注意をそらせる。しかしゲーセンって奴は改めてその中に入ってみると、音や光の刺激が凶暴に飛び交っていて、小さな子供が何時間もいたら感覚が荒らされてしまうのではないかと心配になる。A子と交代して、母子が催事場のくじ引きをしている間に俺が買い物を済ませ、自転車を抱えて屋上の駐車場まで運ぶ。既に疲労困憊だ。

和子は楽器店で鉄琴を購入。A子がそれをしている間、俺はおもちゃコーナーで子供たちを担当。込み合う中、試用おもちゃをなかなか離さない子供、唯が使える番になってもすぐに後ろに並ぶので早めに替わってあげても、こちらが「どうぞ」と言っても無視して奪うようにおもちゃに取りかかる子供。傍若無人な子供やその親に囲まれているようでストレスがたまる。やっと買い物を済ませ、サーティーワンのアイスを食べて気分を落ち着ける。

その後さらに別の大型店に車を移して、寝入ってしまった子供の番を俺が車中でしている間にA子が買い物。後ろのシートで眠る和子を抱いてA子の帰りを待つが、これがなかなか帰ってこない。結局45分ほどして、大きな紙袋を幾つも抱えて帰ってきたときにはこちらも不機嫌のピークになる。そのままA子が車を動かしながら、さらに地元のスーパーに寄っていこうかと言うので、もう真っ直ぐ帰ろうとややげんなりした口調で答えると、「そうやってすぐ怒るから、ゆっくり買い物もできない」と逆ギレされてしまった。どこまで奉仕すればお気に召すのやら。重苦しい雰囲気で車中を過ごす。結局買い物には行く事に。どうせ彼女の言いなりになるのなら、つまらない口ごたえをして気分を害するだけ損というものか。

戻って遅い昼飯はうどん。子供たちは既成の鍋焼き、俺達は回鍋肉を作って具として乗せたかけうどん。明日は俺が飲み会なので、夕食に困らないようカレーを作っておく。その間A子は客間で子供たちと折り紙で遊んでいる。もちろん子供たちの相手をするのは大切な役割だが、彼女の理想とする育児のためにこう働かされ通しでは、いつか不満が爆発してしまうのではないかと自分が心配になる。