昨夜の険悪なムードを引きずったまま朝の準備、朝食。母子に味噌汁の残りと納豆を用意し、俺は冷やご飯の茶漬けで済ませる。起きてきた唯が出勤する俺と「バイバイタッチ」をして、「かあかともやって」と言うのを、双方何となく聞かなかったようにやり過ごして家を出る。

今日は一日球技大会。しかし昨日の雨でグランドが使えず、体育館でのバスケだけが行なわれるため、大半の生徒はすることもなくぼんやりと気を過ごす怠惰な一日となった。うちのクラスは男女とも一回戦で早々に敗れ、しかしお陰で応援に行くこともなく成績処理に没頭できた。何とか通知表印刷まで済ませ、明日の仕事がぐっと楽になる。

定時に帰ると、どうやらA子の機嫌は直った様子。と言うか、お互い腹を立て通しでいたら生活が成り立たない。夕食はタラコと茹でスナックエンドウ、焼きジャケの残りという貧相なものだが、しかもメニューを言われて準備したのは俺だが、揃って笑顔で食べる夕食は替え難い尊さだ。唯が眠たくなってぐずり食べになったのが残念。和子は吐き出しがずいぶんなくなって食べさせやすくなったが、言葉ではっきり拒否を示すことも多くなった。