今朝も唯・和子ともに6時早々に起きる。もーどうなってるの、朝の準備ができないじゃないか。ぼやきつつ着替えやトイレの介助。A子は今日はピアノ教室の講師採用のための面接試験で、俺が唯の幼稚園お迎えに行くことになっている。5限の授業を終えて駆けつけて、ギリギリ2時半の降園時間に間に合うかどうか。自分の弁当のおかずに適切なのがないので、漬物や沢庵、ジャコの類でごまかす。

今日も課題監督、昼休みの面接指導が入って忙しい。5限の授業は後半になって板書を先に済ませ、「残りの時間は写しておいてくれ、解説は次の時間に行なう」と言い置いてフライング気味に授業を終え、唯のお迎えに向かう。もちろん年休はきちんと取った上での行動だ。園に着いた時間がちょうど放課になった時で、唯は門にいる俺を見つけて駆け寄ってくる。やはり幼稚園で見ると他の子と比べて一際小さく見えるなあ。家に連れ帰って台所の片づけを済ませ、お袋に子守を頼んで再び学校に向かう。

今日の放課後は学年主任と中学校訪問に向かう予定が入っているのだ。何とか出発時間に間に合い、俺の運転で2校廻る。型どおりの希望者確認と入試概要説明を終え、学校に帰る頃にはすっかり夕闇が濃くなっている。今夜は満月だろうか、澄み渡った空にまぶしいくらいの月が浮かんでいる。国道を進む間、田舎道で遮るもののない空を俺達に寄り添うようについて来る月がなんだか神秘的だ。

学校で主任を降ろし、帰途に着く。俺とほぼ同時にA子も帰宅。夕食はおでんの残りとお袋の用意してくれたサバ味噌煮。A子は今日の面接、手ごたえは上々のようだ。しかし勤務が本決まりになったら、それはそれでまた今に輪をかけて忙しい日々になりそうで恐い。しかし職業人としての生きがいを彼女にも認めてやらねばね。俺も手伝えるだけは手伝う覚悟はしている。しかし3人目はどうしようか・・・?