A子が昨日の内に布団を干して、かつ下にマットレスまで敷いてくれてあったので、寝床が快適すぎて起きられない。意識は覚醒していたものの、逡巡して起きたときには6時近く、当然A子のほうが早く起きて唯の弁当作りに勤しんでいる。朝食は昨日のお袋のおかずとトロロ汁の残り。珍しく早めに起きた二人の子と一緒に朝食。まあ騒がしく落ち着かないことこの上ない。今日は二人を結核検診に連れて行くという。無事であって欲しいのはもちろんだが、このはしゃぎ過ぎる二人を受診させる大変さにまず苦労を思い浮かべてしまう。

学校に着く頃になってワイシャツとネクタイを忘れたのに気づく。A子からも電話が入るが、忙しい中を持ってきてもらうには及ばない。生徒には申し訳ないが、今日はトレーナーとジャージ姿で授業させてもらおう。服装指導をしなければならない立場を思って普段はきちんとした格好を心がけているのだが、たまにはラフな格好でも勤まってしまうのがこの職場の良いところだ。もちろんそれに甘えてルーズになるつもりはないが。

定時に帰ると二人が相変わらずのハイテンションで迎えてくれる。夕食は豆乳鍋。ツベルクリンの注射も唯は泣かずに耐えたのだという。強くなったなあ。和子はやはり大泣きしたそうだが、却って力強さを感じさせる。明後日、部活を早めに切り上げて俺が病院に連れて行き、検査結果を判定してもらうことになった。珍しく二人が早く寝てくれたので、A子と二人寝床を抜け出していろいろ雑談。ネットニュースによると再来年の大河「竜馬伝」に福山雅治が主役と決まったのだと。俺達二人ともあまり彼には好意的な印象がないので、二人で「誰なら竜馬役にふさわしいか」を言い合う。

俺は数年前の「新撰組!」で竜馬役をやった江口洋介が一番いいと思うが、A子にはちょっと都会的すぎるそうだ。彼女がやけに押すのはなぜか阿藤快、あの土臭さと豪快さがぴったりだというが本当かね?第一年齢が全然高すぎるじゃないか。ともあれこんな馬鹿話で盛り上がれるのも久しぶりだ。