今日から部活再開、A子の作ってくれたサンドイッチを食べ、いつもの出勤時間より若干早く家を出る。唯はやっと起きてきたところ、和子はまだ寝ている。区内の温水プールで2人を相手に2時間程度、殆どメニューを指示しただけで合間にテストの採点を済ませてしまう。オフの間の練習はシーズン中以上に口を出す頻度が減るし、それでいいと思っている。

帰ってきて、ピアノレッスンに出かけたA子と替わって子供の相手。昼飯にインスタントラーメン(卵・茹で人参を具とする)を食べさせる。まずまず食べるが、和子の食べ散らかしが相変わらずすさまじい。昼過ぎに姉貴夫婦が親父の見舞いにやってくる。どういうわけか和子はいつまで経ってもこの姉貴に慣れず、顔を見ると大泣きになってしまう。元々人見知りが激しいのだが、この反応は一段とひどい。2階に連れて行っても泣きのツボにはまったのかずっと泣き通しとなってしまう。その内にお袋と姉貴夫婦は連れ立って病院へ向かったのに、相変わらず大声で泣き続ける和子。何も手につかず正直イライラしてくる。

階下で唯が「おしっこー、1階のトイレでしたいの」と呼んでいるのに、和子のオムツ替えで手が離せず「待っててねー」といいつつ当面の作業をしていたら、突然大泣きに変わって「漏らしちゃったー」と叫び始めた。飛んで行って下着を替え、床を掃除するとその間「ごめんねー、ごめんねー」と泣きながら謝るのでせつなくなる。お漏らし失敗を叱った事など一度もないのに、もはや自分の中で許せない過ちという認識に育っているのだろうか。

二人とも泣きつかれて寝入ってしまった。A子が戻ってくる前に部屋の片付けと夕食の準備。買い物に行く暇がなかったのでありあわせの食材でロールキャベツを作る。中の具は冷凍してあった鶏胸肉ミンチ・シメジ・子供用ソーセージ・ジャガイモという変な組み合わせ。どれも細かく刻んで練り合わせ、キャベツの葉で包んで煮込んだら、それなりに食べられる味に仕上がった。ジャガイモの優しい味が子供向けにはちょうど良かったかもしれない。

帰ってきたA子と子供たちとで夕食。たくさん作ったロールキャベツも殆ど二人で平らげてしまう。子供達も食べてはくれたが、ふりかけご飯の方が良いみたいだ。風呂に入れ、寝かせつけに「お行儀の良いペンギン君」の絵本を、登場人物ごとに声色を変えて読んでやったらA子から「とうと上手ねー」と感心された。唯が感情過多な性質に育っているのは、このオーバーな演出の本読みを毎夜聞かされているからかもしれない。