早朝まず金魚の具合を見に行くと、最後に残った一匹は幸いにも元気でいてくれた。茄子とピーマン、ベーコンの卵炒めを作る。大蒜を入れればよかったかな。朝食はそれとお袋の味噌汁。俺の作るのと違って具が何種類もごてごてと入っているのが気に入らなかったのだが、毎日作ってもらっているせいかだんだん美味しく思えるようになってきた。唯も和子も6時頃に目覚める。この時間だとほぼ朝食を一緒に食べ終えて出勤できる。バイバイタッチ、最近は和子がずいぶん気に入って繰り返しせがむようになった。

体育大会の準備、昨日の放課後に続いて今朝も水泳部員が来ていないので呼びつけて叱る。シーズン中は大会が近くなるにつれ柔和モードを保っていて、それからオフの間は接点がなかったのでずいぶん叱責が効いた模様、It・Ifとも自分からよく動いてくれるようになった。ただS嬢だけは別格、「知らなかったものですから」と悪びれず堂々としている。こちらもそれ以上怒れなくなるから不思議だ。大会は我がクラス個人種目では数名が頑張っていたが、やはりまとまりのなさが露呈したか集団競技で惨敗、結局全体でビリから3番目の順位となった。最後に新しい携帯で集合写真を撮ってみるが、全員の顔が判別できるほど画素が充実しているか不安。

定時に帰ってお袋の誕生祝いを簡単にジュースで乾杯し、すぐにH氏父の通夜に出向く。受付で久々に対面した長男が大きくなっているのにびっくり。もう高校生になったのだな。逆に末っ子の四男がまだいたずら盛りで、会場をふざけて駆け回っていて母親の手を煩わせていたのにも感じ入る。俺が前任校に来た12年まえからずっとこうして子育てで大変な思いをしているのだな、と思うと我々の苦労などまだ端緒に着いたばかりだと知る。通夜で弔問客が次々訪れるのでゆっくり話ができなかったのが残念。

帰るとA子が疲れた表情で和子に授乳している。唯の相手をして歯磨き、絵本読みをすませ、寝かせにかかると「まだ寝たくない」と俺の側から離れ、A子の元に行ってしまう。その後も暫く歌を歌ったり突然叫んだりと騒がしいので「うるさい、静かにしろ」と注意すると、何故かA子が「まだ眠くないんだから仕方ないよね、畳の部屋へ行こう」と和子も連れて出て行ってしまう。まだ20時台だったが、枕に頭を乗せると眠くなってしまうのが俺の性分だ。一人残された寝室でそのまま本格的に寝てしまう。A子の作ってくれてあった夕食の稲荷寿司を食わずに横になったのが彼女を怒らせた原因かな・・・などと思案しつつ。