最近の唯は何かと「いやだ」を連発し、駄々をこねるようになった。意思疎通がスムーズに行なえるほど言葉が発達したら聞き分けも良くなるものかと思っていたが、実態は逆で、何かと屁理屈をこねては要求を押し通そうとする熱意が高まるばかりだ。お菓子が欲しい、ご飯食べたくない、お風呂に入らない、まだ外で遊ぶ、和子が悪い、etcetc・・・。小皇帝ぶりは磨きがかかるばかりである。

5時過ぎに起きるとA子が既に弁当作りに入っている。二人して朝の諸準備。子供たちが起き出すと、A子は唯を連れてピアノ練習、俺は和子を座らせて朝飯を食べさせる。納豆ご飯が周囲に散乱し糸を引いている。どうでもいいがちょっと気に入らないと口から吐き出す、しかもわざわざ横を向いて吐き出すので全部テーブルの下に落ちてしまうのはやめてもらいたいものだ。唯だってここまで無軌道な食事ぶりではなかったと思うが。

授業の合間に読み進めた宮部みゆき「ぼんくら」読了。ただただ構成の巧みさに脱帽。前半の短編形式のいくつかが、そのまま後半の長編の前振りになっていて徐々に全体の謎が解き明かされる。そして何と言っても人物描写の巧みさ。弓之助とおでこのコンビはこの後の「日暮らし」の他作品には登場しているのだろうか。この二人だけでいくらもシリーズが出せるだろうに、ミステリーの女王はキャラクター設定もまた無尽蔵にアイディアが湧くのかもしれない。その辺が「しゃばけ」を引っ張り続ける某作家と格の違うところか。

ほぼ定時に帰宅、今日も駐車場で待っていてくれる。奇声をあげて駆け寄る唯、その後をよちよちと近づいて抱っこをせがむ和子。俺は幸せ者だ。夕食はお袋の作ってくれた野菜炒めとA子作のハンペン卵とじ丼。買い物に行く暇がなくて貧相な内容になってしまったとは彼女の弁だが、全く不満はない。唯はタラコばかり欲しがって他のおかずを食べようとせず、和子は口に入れては吐き出す散らかしモンスターぶりが相変わらず。風呂に入れてベッドで相手をしていると、まだ8時なのにこちらの方が先に眠くなってしまう。