広いベッドで一人、さぞや快適かと思われたが、なんだか寝付かれず浅い眠りのまま起床するはめになった。冷凍のチャーハンで朝食、洗濯物を干して部活へ向かう。子供たちのいない時間は確かに静かで過ごしやすいが、その分行動が無気力・怠惰になってしまう。今朝の新聞で、独身で過ごす男性は平均寿命が婚姻男性に比べ9歳近く短いと書いてあったが、家族の為に自然と身を律するという「たが」が、特に子供の小さいうちは強く感じられるのは当たり前のことかもしれない。

部活は県中央の県立水泳場へ。来週の県大会出場の為に、会場プールで練習させるのだ。そこでの2時間半の練習の為に往復4時間かけて・・・対時間・労力の効果を考えると気休めに過ぎないのかもしれないが。部員達は熱心に取り組んでいてわざわざ行った甲斐を感じさせてくれた。奥の飛び込みプールで、本校前任顧問のNさんが水球の指導をしていた。3人の部員をわざわざ連れてきたと聞いて呆れた顔をしていたが、うちの学校では大所帯とはなかなかなり得ないことをよく知ってもいるので労ってくれる。

バイパスを運転して学校に戻るともう15時、プールの逆洗・遅い昼食(スーパー内のうどん屋で天ぷらそば)を済ませて帰ると16時近い。お袋がとろろ汁を作ってくれたので、俺は冷凍のギョーザを焼いて簡単な夕食の準備。冷凍食品にすぐ頼るようじゃ「クッキングとうと」なんて名は返上せねばなるまい。17時半に母子が帰着して、一気に家が賑やかになる。これこれ、この騒々しさがなければ結局俺はエネルギーを充填できないのだ。

子供たちと食事をし、風呂に入り、寝室で次々と絵本を読んでやる。今日は比較的仲良く過ごせた二人だが、唯は眠くなってくると未だA子の添い寝を求めるようになり、そんな時和子の授乳中だと本気で怒って抗議する姿を見せる。「もう、和子バカ!」と蹴ろうとまでするので止めねばならない。俺と仲良く過ごせるのは気分が安定している時だけで、気持ちが荒れているときは俺では役に立たないのが情けなく、正直言うとA子に任せるしかないのが楽でもある。