起きるとひどい雨、予報では雷にも注意と出ているので、思い切って部活を中止とし部員の携帯に連絡する。出発前に知らせてやろうと6時半にかけたらまだ寝ていたのか誰も出ず、しばらくしてぽつぽつ返信が来て伝えることが出来た。以前に比べ抵抗感は減ったが、でもまだ「練習を休みにする」という判断に罪悪や退廃の観念から逃れられないのが我ながら未熟だと思う。あれだけ練習させて地区大会があの結果だったのだから、県大会まではもっと気楽にやろうと決断したのではないか。

おかげで今日明日と最後の夏休みをゆっくり家族で過ごせる。朝はA子作のサンドイッチ、唯はいつの間にかスライスチーズも嫌いになっていて卵サンドとハムだけサンドにして食べている。それもほんのちょっと齧る程度。小食に加え、好き嫌いの度合いも大きくなってきたようだ、が子供はこんなものだろうとあまり神経質にならず構えることにした。和子のグチャグチャ・髪になすりつけながらの食事にもだいぶ慣れ、鷹揚に対処できるようになった。人間なんでも受け入れられるものだ。

昼前からA子はF市実家でピアノレッスン、せっかく俺がいるのだからと一人で向かう。大雨の中子供を乗せての移動は危険だし、何よりたまには一人の時間も持ちたいだろう。俺は子供たちと「お母さんといっしょ」を見たりままごと遊びに付き合ったり。しかし正直言って絵本読みより一緒に踊ることより、「ままごと遊び」が一番だれる。唯が一人の世界に入って遊び始めた頃を見計らって、昨日録画しておいた「舞妓HAAAA-N!」を途中まで見る。阿部サダヲ最高、クドカンの脚本は彼を素材にして最も輝くと思う。昼はお袋のケチャップライスを子供たちに食べさせ、その残りで済ませる。そのまま両親に子供たちを預け、最後の補習へ。

悪天候の中なので出席が危ぶまれたが、それでも昨日と同じ四人の受講。インドの植民地化から大戦後の独立・分離までを解説。以降冷戦終了までの現代史は二学期の平日放課後になる。少なくともこの四人は「受講しておいて良かった」という受験結果を残してもらいたい。家に戻って夕食はうな丼を作る。親父が昨日親戚を訪問して、いろんな食材をどっさり貰って来たのだ。10切れある白焼きもそのうちのひとつ、市内では有名な「し○○ん」の鰻だ。5切れをもらって炭火焼などできないからタレで煮込むと、トロトロに柔らかく仕上がった。唯も和子も珍しくたくさん食べた。そりゃ美味しいものは年齢を問わず分かるよな。