義姉宅の二階一室で川の字になって寝ていたところから、6時過ぎに起床。ご主人が早々に出勤するというのでお礼方々見送る。義姉は既に起きていて当然のように亭主への朝食も済ませ、我々にも給仕してくれる。家事育児を一身に背負って全く愚痴もこぼさないとは、我々も大いに見習わねばならない。起きた順に子供たちに飯を食わせ、唯和子を伴って近所の散歩。裏道に浅間神社があるのを発見、子供たちの健康と安全を願って祈念する。

義姉の運転する車でジブリ美術館へ。車内でお握りをあげたのがよくなかったか、駐車場から出したところで和子が俺に抱かれた状態で激しく嘔吐する。ゲロまみれになる二人。ここが公園でよかった、トイレ前の水道でTシャツを脱いで上半身裸で洗っていると、公園を訪れた家族連れが珍奇な目を向けて通り過ぎる。充分すぎるほど日焼けもしているし、ここに居住しているホームレスと思われたかな。髭を剃っておいたのがせめてもの幸いだ。まだちょっと臭うが、昨日の服に着替えて出発。

緑あふれる公園の中にあるジブリ美術館は、その立地からしてトトロの世界に誘われたかのよう。今やディズニーに並ぶアニメの大家となったジブリだから、当然ディズニーランド的なものもあって良いはずだが、俺は寡聞にしてこの美術館の存在を知らなかった。ディズニーランドと比べるといかにも趣味的で小ぢんまりとした世界だが、日本の子供たちには莫大な需要があるだろう。全国展開は考えていないのだろうか。10時のオープン前に各地から詰め掛けた親子連れが列を並べる。これでも完全予約制なのだ。でもそのおかげで、内部は混雑したもののネコバス遊びもミニ映画館もその他様々な催しも一通り楽しむことが出来た。

中でも唯が気に入ったのはここだけのミニ映画上映、「やどさがし」という12分の短編。唯も和子も映画初体験で刺激が強すぎるかと心配したが、音は全て二人の人間の声で出しているという落ち着いた内容で、それでもアニメーションの楽しさが存分に伝わってくる佳品だった。その声、一人女性は矢野顕子だと分かったがもう一人が後からタイトルクレジットでタモリと分かり、さすがジャズマンいろんな音を出すものだと感心した。美術館を出て駅まで車で送ってもらい、義姉母子とお別れ。

帰りもスムーズに電車を乗り継ぎ、新幹線にも座れて無事帰ってこれた。地元中心駅で「で○っと」のラーメンを食べて夕食とし、私電に乗り換えて帰宅。お袋がシャケのちらし寿司を作ってくれており、明日ありがたく戴くことにする。向かいのKさん宅へジブリのクッキーを手土産に渡す。唯がやけに愚図って風呂をA子と一緒に入りたがり、久々に俺一人で湯に浸からせてもらう。夜の風が涼しく、もう夏も終わりと実感させられる。